目次
本書を読むにあたって
第1章 臓腑理論
Ⅰ 臓腑総論
1.臓腑とはなにか(臓腑総論)
2.生命の維持と臓腑の役割
3.「こころ」の仕組みをどう考えているか
①「こころ」の構造
②感情の現れ方
Ⅱ 各臓腑の生理と病態
1.肝の生理と病態
Ⅰ.肝の生理
①気の運行の調節―疎泄作用
②循環血流の調節 ―蔵血作用
③疎泄と蔵血の関係
Ⅱ.肝の病態
①気の病症―実証
②血の病症―虚証
③風の病症 ―肝風内動
④肝の虚寒証―肝経虚寒
2.心の生理と病態
Ⅰ.心の生理
①血を主る―血をつくり全身にめぐらす
②神を蔵す―正常な生命活動を主る
③神と血との関係―心神は血を糧に作用を発揮する
Ⅱ.心の病態
①心の虚証病変
②心の実証病変
3.脾胃の生理と病態
A.脾
Ⅰ.脾の生理
①消化吸収作用―運化作用
②統血作用―栄養物質の漏れを防ぐ
Ⅱ.脾の病態
①脾の機能低下―虚証
②虚実錯雑証―脾虚生湿証
③湿邪停滞―実証
④昇降の失調
B.胃
Ⅰ.胃の生理―受納と腐熟
Ⅱ.胃の病態
①胃気の失調―胃気上逆
②食積(食滞)
③胃陰不足
④胃熱証(胃火証)
⑤胃寒証
C.脾と胃の関係について―相反する脾と胃の性質と病態
4.肺の生理と病態
Ⅰ.肺の生理
①気の生成・調節・配布―気を主る
②水液代謝の調節―通調水道を主る
③気と水液の配布―宣発・粛降作用
Ⅱ.咳嗽と喀痰の診断と病態
①咳嗽とは
②痰と咳嗽からみた肺の病態
Ⅲ.肺の病態
①肺の病態の特徴
②肺の虚証
③肺の実証1―外感病
④肺の実証2―肺内痰貯留病態
5 腎の生理と病態
Ⅰ.腎の生理
①精を蔵す―生命活動の維持推進
②水を主る―体内水液の平衡を保つ
③納気を主る―呼吸運動に深く関与
Ⅱ.腎の病態
①腎の病態の特徴と基本的病態
②腎陽虚証
③腎陰虚証
④腎気不固証
Ⅲ 臓腑合併病態
1.肝と脾胃-肝脾胃不和-
①正常関係
②病的関係-肝脾胃不和-
2.肝と腎-肝腎陰虚-
①正常関係
②肝と腎の病的関係-肝腎陰虚-
3.心と肺-心肺気虚-
①正常関係
②病的関係-心肺気虚-
4.心と脾-心脾両虚-
①正常関係
②病的関係-心脾両虚-
5.心と肝-心肝両虚-
①正常関係
②病的関係-心肝両虚-
6.心と腎-心腎不交-
①正常関係
②病的関係-心腎不交-
7.脾と腎-脾腎陽虚-
①正常関係
②病的関係-脾腎陽虚-
8.脾と肺-脾肺両虚-
①正常関係
②病的関係-脾肺両虚-
9.肺と肝-肝火犯肺-
①正常関係
②病的関係-肝火犯肺-
10.肺と腎-腎不納気-
①正常関係
②病的関係-腎不納気-
第2章 傷寒と温病理論概説
1.傷寒理論概説
①経過の概要
②六経分類
2.温病理論概説
①温病理論の特質
②各邪の特徴と季節との関連
③温病の病期
column
現代漢語にみる臓腑と精神活動
中風について
中国人・日本人と食積
咳嗽の名称
感冒の名称の由来
葛根湯医
精神と健康
横逆という用語
帰脾湯の名称の由来
症例
症例1 喘息に苓桂朮甘湯合四君子湯合八味丸
症例2 頭痛に釣藤散~肝陽上亢の症例~
症例3 焦燥感と月経前緊張症に加味逍遙散~肝気鬱結と血虚・脾虚の症例~
症例4 イライラ・生あくびに甘麦大棗湯 ~心神不安の症例~
症例5 動悸・盗汗に炙甘草湯 ~心気陰両虚証の症例~
症例6 産後の不安焦燥無気力感に女神散 ~心神不安の症例~
症例7 倦怠感・易感冒・無臭に補中益気湯 ~中気下陥の症例~
症例8 湿疹に平胃散 ~食積の症例~
症例9 胃痛に麦門冬湯 ~胃陰不足の症例~
症例10 出産に伴う気血虚証と脾虚証
症例11 易感冒に玉屏風散 ~肺気虚の症例~
症例12 感冒初期に葛根湯 ~風寒証の症例~
症例13 咳嗽,発熱に清肺湯 ~痰熱壅肺の症例~
症例14 四肢冷感・倦怠感に八味地黄丸 ~腎陽虚証の症例~
症例15 腹部脹満痛と便秘に六味丸合麻子仁丸 ~腎陰虚証の症例~
症例16 腹痛下痢に四逆散合六君子湯 ~肝気横逆犯脾の症例~
症例17 不眠・動悸・食欲不振に加味帰脾湯 ~心脾両虚の症例~
症例18 不眠に酸棗仁湯 ~心肝両虚の症例~
症例19 不眠・頻尿・食欲不振に清心蓮子飲 ~心腎不交の症例~
症例20 感冒に参蘇飲 ~脾肺両虚の症例~
症例21 咳嗽と倦怠感に八仙長寿丸 ~肺腎陰虚の症例~
症例22 感冒に桂枝湯 ~太陽病表虚寒証の症例~
症例23 咽頭痛に銀翹散 ~温病衛分証の症例~
用語解説
方剤の組成(医療用漢方製剤にないもの)
用語索引
方剤索引