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東洋学術出版社

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▼書籍のご案内-目次

経方医学4

[ 中医学 ]


結胸・臓結

結胸・臓結の総論
 臓結
 1.臓結と結胸の違い
 2.臓結の病理
 3.臓結の治法
 4.補足
 結胸
 1.結胸の病理
 2.結胸の症候
 3.結胸の腹証
 4.結胸の程度の違い
 5.結胸の治法
 栝楼
 ◆水湿・痰湿・痰について
 6.結胸の脈
大陥胸丸
大陥胸湯
 ◆似痰非痰について
小陥胸湯
三物白散
瓜蔕散
 瓜蔕散の総論
一物瓜蔕湯(瓜蔕湯)


胸痺・心痛

胸痺の総論
 1.胸痺・心痛・短気の区分
 2.胸痺の症候
 3.胸痺の病理
 4.胸痺の治法
 5.胸痺における寒熱の考察
栝楼薤白白酒湯・栝楼薤白半夏湯
 薤
枳実薤白桂枝湯・人参湯
茯苓杏仁甘草湯・橘枳姜湯
心痛
 1.真心痛
烏頭赤石脂丸
九痛丸
薏苡附子散
 ◆活血化瘀と通絡について
薏苡附子敗醤散
 腸癰における邪と正気の関係
 ◆通絡を目的とした丸散薬につい
赤丸
 ◆丸薬,散薬についてのさらなる考察(針灸治療との類似性)
 2.心下痛
桂枝生姜枳実湯


梔子豉湯類

梔子豉湯類の総論
 ◆無形の熱について
梔子豉湯・梔子甘草豉湯・梔子生姜豉湯
梔子厚朴湯
梔子乾姜湯
枳実梔子湯
梔子柏皮湯
梔子大黄湯


木防已湯・木防已去石膏加茯苓芒硝湯


酸棗仁湯・黄連阿膠湯

不眠についての総論
 1.衛気の運行失調による不眠
 ◆時差ボケについて
 2.心神不寧による不眠
   心神不寧と他の臓腑
   [虚証]
 ◆心腎不交について
   [実証]
 3.不眠に対する中医弁証と治療方剤
 ◆胆気不足について
 酸棗仁
酸棗仁湯
 ◆酸棗(仁)の薬効について
黄連阿膠湯


柴胡湯類

小柴胡湯
 ◆膈について
小柴胡湯の総論
 各論
 熱入血室についての条文
 ◆熱入血室について
 ◆血室について
 ◆陽微結・純陰結について
 ◆陽明中風証について
 ◆手足の煩熱について
大柴胡湯
大柴胡湯の総論
 ◆過経について
 ◆熱結在裏の表現について
柴胡加芒硝湯
柴胡桂枝乾姜湯
 栝楼根
柴胡桂枝湯
柴胡加竜骨牡蠣湯
 鉛丹
四逆散


瘧病

瘧についての総論
 瘧病の脈
鱉甲煎丸
蜀漆散・牡蠣湯
 雲母
柴胡去半夏加栝楼湯
柴胡桂姜湯
 柴胡湯類と瘧病


黄芩湯・黄芩加半夏生姜湯


瀉心湯類

瀉心湯類の総論
大黄黄連瀉心湯
附子瀉心湯
 大黄黄連瀉心湯証と附子瀉心湯証の鑑別
瀉心湯
半夏瀉心湯
生姜瀉心湯
甘草瀉心湯
 ◆去滓再煎について
 ◆心下痞について


その他の処方

黄連湯
乾姜黄芩黄連人参湯
旋覆代赭湯
厚朴生姜半夏甘草人参湯
茯苓飲


白虎湯類

白虎湯類の総論
白虎湯
白虎加人参湯
白虎加桂枝湯


索引

経方医学3

[ 中医学 ]

葛根湯
  葛根
  ◆治諸痺,療金瘡について
  ◆通腠理・開腠理について
  ◆葛根と項背強について
 総論
  葛根湯証・麻黄湯証・桂枝湯証における邪の比較
  病邪の存在する場所
  葛根湯・麻黄湯・桂枝加葛根湯の比較
  葛根・麻黄・桂枝の組み合わせによる気血の推進
  桂枝・葛根・麻黄と芍薬の組み合わせによる気血津の還流
  処方についての補足
  ◆開腠理について(補足)
  気の運行のために必要な機能
  ◆葛根湯証の「項背強」と麻黄湯証の「項強」について
  ◆項・項背・身体の「強」について
  ◆津液不足の「深さ」「程度の強さ」「広がり」
  ◆太陽・陽明合病について
  ◆下痢について
  ◆合病についての補足
 痙病
  柔痙・剛痙
  ◆反悪寒について
  ◆痙病の脈について

桂枝加葛根湯

栝楼桂枝湯
  桂枝加葛根湯との比較

葛根黄芩黄連湯
  ◆促脈について

奔豚湯

竹葉湯

小青竜湯
 総論
  (1)傷寒の小青竜湯証
  (2)金匱要略における小青竜湯証
  肺の粛降についての復習
  ◆腎の納気作用について
  呼吸の参考
  呼吸と胆・膈との関係
 各論
  [心下有水気]
  ◆涎・唾について
  ◆金匱要略における涎・涎沫・涎唾・濁沫・濁唾・唾などについて
  [噎(エツ)]
  肺脹に関する参考条文

射干麻黄湯

厚朴麻黄湯
  小麦
  射干麻黄湯,厚朴麻黄湯,小青竜湯の構成生薬の比較

沢漆湯
  沢漆
  紫参
  白前

桂苓五味甘草湯・苓甘五味姜辛湯・桂苓五味甘草去桂加乾姜細心
 半夏湯・苓甘五味加姜辛半夏杏仁湯・苓甘姜味辛夏仁黄湯などの総論

桂苓五味甘草湯
  眩冒に関する参考条文

苓甘五味姜辛湯

桂苓五味甘草去桂加乾姜細辛半夏湯

苓甘五味加姜辛半夏杏仁湯
  ◆血虚について
  小青竜湯誤治後の陰陽失調と他の一般的証との比較

苓甘姜味辛夏仁黄湯

桂枝附子湯・去桂加白朮湯・甘草附子湯・桂枝芍薬知母湯・烏頭湯・
防己地黄湯などの総論

 痺証(風寒湿病)
  痺証における風邪・湿邪
 風湿相搏病

桂枝附子湯・去桂加白朮湯
  桂枝附子湯
  去桂加白朮湯

甘草附子湯
  甘草附子湯証の特徴
  桂枝附子湯,去桂加白朮湯,甘草附子湯における風湿邪の比較
  ◆風湿病について
  ◆寒邪と痺証について
  ◆気虚の側面について
 歴節病
  (1)虚の側面
  (2)歴節病における風邪
  歴について

桂枝芍薬知母湯

烏頭湯
  附子
  烏頭
  四肢疼痛の記載されている条文
  麻黄杏仁薏苡仁甘草湯について
 『外台』薏苡麻黄湯
  陰虚の痺証

防己地黄湯
  熱痺(湿熱痺)に対する処方
  経方以外で痺証によく使われる薬物

桂姜草棗黄辛附子湯・枳実湯
  ◆陰気・陽気について
  水気病脈証併治第十四第31条,第32条の違い

真武湯
  ◆白朮について
  ◆茯苓について
  白朮と茯苓のまとめ

附子湯
  真武湯と附子湯の比較

桂枝甘草湯
  ◆上衝・奔豚・悸・煩について

桂枝甘草竜骨牡蠣湯
  竜骨・牡蠣

苓桂朮甘湯・苓桂甘棗湯・苓桂味甘湯などの総論

茯苓桂枝白朮甘草湯
  ◆動経について

茯苓桂枝甘草大棗湯

茯苓桂枝五味甘草湯
茯苓甘草湯・茯苓沢瀉湯などの総論

茯苓甘草湯

茯苓沢瀉湯

甘草乾姜茯苓白朮湯

五苓散
 五苓散総論
  ◆黄疸病補足・小便不利について
  ◆太陽病における煩について

文蛤湯

文蛤散

猪苓散
  猪苓散と五苓散の比較

猪苓湯
 猪苓湯総論
  ◆小便不利について
  ◆傷津・陰虚について

経方医学2

[ 中医学 ]

まえがき  著者

桂枝湯加減

桂枝湯加減の総論
 1.ベクトル性
 2.各生薬の薬能分担
  桂枝
  芍薬
  生姜
  大棗
  甘草
桂枝加芍薬湯・桂枝加大黄湯
  ◆腸鳴および蠕動運動について
  ◆太陰病について
小建中湯
  ◆手足煩熱について
  ◆夢・失精について
  ◆裏急について
黄耆建中湯
当帰建中湯
  当帰
  芎藭
  ◆活血・行血薬について
桂枝加芍薬生姜各一両人参三両新加湯
桂枝去芍薬湯・桂枝去芍薬加附子湯
炙甘草湯

  ◆脈結代,脈結悸について
  ◆阿膠について
  阿膠
  麻子仁
桂枝去桂加茯苓白朮湯
桂枝加桂湯
桂枝甘草湯

  ◆上衝・奔豚・悸・煩などについて(補足)
桂枝甘草竜骨牡蠣湯
  ◆煩・躁について
桂枝加竜骨牡蠣湯
  牡蠣
  竜骨
桂枝去芍薬加蜀漆牡蠣竜骨救逆湯
 『外台』牡蠣湯と桂枝救逆湯の比較
  蜀漆
  恒山
黄耆桂枝五物湯
  ◆風邪についての再考
 「尊栄人……」証と黄耆桂枝五物湯証の比較
 黄耆桂枝五物湯と四逆湯類における虚の違い
黄耆芍薬桂枝苦酒湯・桂枝加黄耆湯
  黄汗病の参考条文
  黄汗病の症状
  黄汗病の病因
  黄汗病の病理
  [湿]
  [鬱熱]
  [脈沈遅]
  黄汗病に用いられる処方解説
  醋(苦酒)
当帰四逆湯
当帰四逆加呉茱萸生姜湯

  通草 (黄通)
  細辛
  呉茱萸
  ◆「厥寒」について
 当帰四逆湯,当帰四逆加呉茱萸生姜湯の寒疝への応用
  ◆寒疝について
  羊肉

麻黄湯

麻黄湯の総論
麻黄湯の各論

 [頭痛]
 [衄]
 [発熱]
 [疼痛]
 [悪寒]
 [体感温度]
 [食事と体温の関係]
  ◆粘膜について
  アレルギー性鼻炎の病理
麻黄加朮湯
 [湿熱の存在する麻黄湯証]
 [麻黄湯証の脈浮]
 [麻黄湯証の熱と湿に関する補足]
  麻黄
 [麻黄湯の発汗の機序]
麻黄杏仁甘草石膏湯
麻黄杏仁薏苡甘草湯

  薏苡仁
桂枝麻黄各半湯
桂枝二麻黄一湯
桂枝二越婢一湯
大青竜湯
越婢湯・越婢加朮湯

  ◆湿証について(補足)
  ◆補津と補陰について
  1.「補津」
  2.「補陰」
  白朮
  石膏
  ◆温病について
 風水
 風水の治法
 裏水
 裏水の治法
 オ熱在裏の裏水
麻黄附子細辛湯・麻黄附子甘草湯・麻黄附子湯

経方医学1―『傷寒・金匱』の理論と処方解説

[ 中医学 ]



まえがき

緒論  経方医学の出発点

傷寒論の成立について
  傷寒論と内経の関係
  傷寒雑病論の系譜
  薬用量に関する問題
  経方のための本草書
  方証相対について

総論

人体の構造と機能
  冷えからみた経方的生理構造
  気について
  気の構成
  気の流れ
  人体構造の概観
  外殻の構造
   [皮]
   [肌]
   [腠理]
   [膜]
  胸・膈・心下の役割
  臓腑の生理
   [胃と脾]
   [守胃機能]
   [肺]
   [胆と肝]
    気の疏泄 収斂
    血の疏泄 収蔵
 胆
   [小腸]
   ◆ 表裏・陰陽・内外の概念について
 
気の流れ
  外殻における衛気
  衛気の分類
  衛気の循環
   1.後通の衛気
   2.前通の衛気
   3.脈外の衛気および脈中の血
   ◆ 血の流れをコントロールする肺の機能
   ◆ 肺の粛降路について
   ◆ 表水と裏水の排出路について
   4.肌中の衛気
   ◆ 胃気の頭部・顔面部への直達路について
   ◆ 所謂 三焦について
  小柴胡湯証の病理
 
気の病理
  悪風・悪寒
  発熱
  邪正闘争
  汗
   ◆ 経方的な邪の伝変について
  脈の遅数
   ◆ 脈の遅数を決定する因子について―――ショック症状
  脈の浮沈
 
腹 診
  腹診図
   季肋部
   心下部
   脇腹
   腹直筋
  腹診による治療法
   1.心下①がつまっている人(膈および心下の昇降不利)
   2.胸がつまっている人(胸の昇降不利 )
   3.咽・喉がつまっている人
   なぜ,心下を押すのか
   心下の処方
   傷寒論
   金匱
   4.季肋部・脇に病変のある人
   5.腹直筋に変化がある人
   6.背部に抵抗,圧痛のある人
 


処方解説
桂枝湯 
桂枝湯証の総論 
風邪の存在する桂枝湯証 
 [陽浮陰弱] 
 [自汗] 
 [悪風・悪寒] 
 [発熱] 
 ◆ 風邪の伝変について 
 ◆ 胃気の上昇について 
 [脈浮緩] 
風邪の存在しない桂枝湯証 
 [営衛不和] 
無汗の桂枝湯証 
 [上衝] 
 [奔豚] 
 ◆ 心下と気の昇降出入について 
 ◆ 脈の浮沈について 
 [無汗而小便反少] 
桂枝湯の条文解説 
 ◆ 胃気の頭顔部への直達路について 
 ◆ 胃中の痰熱について 
 ◆ 身疼痛について 
 ◆ 傷寒論と臓腑弁証について 
 ◆ 太陽病と霍乱病の違いについて 
 ◆ 温病学説について 
 ◆ 太陰病と少陰病について 
桂枝湯 補足とまとめ 
 [脈] 
 [自汗] 
 [中風]  
 [悪風・悪寒] 
 [発熱] 
 ◆ 邪正闘争における胃気の鼓舞について 
桂枝湯の構成 
桂 枝 
(1) 胃→心下→肌。 
(2) 胃→肺→脈外の衛気。 
(3) 諸薬を上に運ぶ。 
 ◆ 麻痺・疼痛・腫脹などについて 
芍 薬 
(1) 血をめぐらす(還流,絡から肝・心に帰る方)。 
(2) 肌の湿の還流を促す。 
(3) 心下の水と気を下へ降ろす。 
(4) (3) の結果として二次的に胸・肺の気を心下に降ろす(第一粛降)。 
(5) 胃気を腎に供給する。 
(6) 胃の過剰な気,および胃熱を降ろす。 
(7) 胃気が過剰に上・外方へ行こうとするものを内・下方に向ける。 
(8) 腠理のベクトルを内向させる。 
大 棗 
(1) 気・津液を補う。 
(2) 胃の津液を守る。 
(3) 治驚作用。 
 生 姜 
 ◆ 補腎に対する経方の考え方 
甘 草 
甘草の守胃作用 
四逆湯類の条文 
乾姜附子湯類の条文 
四逆湯類の組成 
乾姜附子湯類の組成 
 亡陽―――四逆湯類 
 伏陽―――乾姜附子湯類 

四逆湯類 
四逆湯 
四逆加人参湯 
茯苓四逆湯 
茯苓  
通脈四逆湯 
通脈四逆加猪胆汁湯 
猪胆汁

中医免疫学入門

[ 中医学 ]


序文 石井裕正 

序  謝 少文 

日本語版によせて 

本書について 

緒論 
1.中医免疫学発展史の概観 
2.中医免疫理論の研究価値 
3.中医免疫理論研究の方向と方法 

第1部 中医学の免疫に関する認識 
1.衛気と免疫 
2.肺・脾・腎と免疫 
   陰陽偏盛による病変とその進展法則 
   陰陽偏衰による病変とその進展法則 
   腎の重要性 
   弁証分型と環状ヌクレオチド 
   温補腎陽薬と環状ヌクレオチド 
   脾・肺の作用 
   腎と胸腺 
   非特異性免疫と衛気 
3.経絡・気血と免疫 
4.先天的な稟賦・体質と免疫 
5.扶正去邪と免疫 

第2部 中薬と免疫 
1.アレルギー反応各型におよぼす中薬の影響 
 1. I型(アナフィラキシー型)に対する作用 
 2. II 型(細胞溶解反応)に対する作用 
 3. III 型(免疫複合体による反応)に対する中薬の作用 
 4. IV 型(遅延型アレルギー反応)での作用 
2.中薬免疫促進剤 
 1.免疫促進作用を有する常用中薬 
  1.補気薬 
     黄耆 
     霊芝 
     人参 
  2.補血薬 
     当帰 
     鶏血藤 
  3.補陽薬 
     淫羊藿 
  4.補陰薬 
 2.免疫を促進する常用方剤 
    四君子湯 
    補中益気湯 
    四物湯 
    生脈散 
    六味地黄丸(湯) 
    右帰丸(飲) 
3.中薬免疫抑制剤 
 1.免疫抑制作用のある常用中薬 
  1.去風薬と除湿薬 
  2.清熱解毒薬 
  3.活血化瘀薬 
  4.毒性を有する攻堅薬 
 2.免疫抑制の常用方剤 
    桂枝湯 
    荊防敗毒散 
    黄連解毒湯 
    活絡効霊丹 
4.中薬免疫調節剤 
 1.視床下部――下垂体――副腎皮質系を介する免疫調節 
 2.自律神経を調整することによって免疫を調節する 
 3.環状ヌクレオチド(cAMPとcGMP)系に作用して免疫を調節する 
 4.核酸代謝を調整することによって免疫を調節する 
 5.T細胞の量と機能を高めることによって免疫を調節する 
 6.薬物自身のもつ双方向的調節作用によって免疫を調節する 

第3部 よく見られる免疫疾患の治療 
感冒 
慢性気管支炎 
動脈アテローム硬化と虚血性心疾患 
糸球体腎炎 
甲状腺機能亢進症 
慢性萎縮性胃炎 
B型肝炎 
慢性関節リウマチ 
全身性エリテマトーデス 
強皮症 
大動脈炎症候群 
ベーチェット病 
癌 
臓器移植 
老化現象

あとがき

監訳者あとがき  

索引

中国医学の歴史

[ 中医学 ]


序文 施 杞

まえがき 

第一章 原始社会の医療活動 (太古~BC二十一世紀)

第一節 原始人の疾病 

第二節 原始医療の起源 
 一、 内服薬の起源 
 二、 外治法の起源 
 三、 原始の医療器具 

第三節 最古の保健衛生 
 一、 火の利用とその意義 
 二、 穴巣居、半穴居と干欄住宅 
 三、 樹葉・獣皮・麻による織物 
 四、 舞踏と保健 

第四節 医学にかかわる伝説上の人物 
 一、 伏 羲 
 二、 神 農 
 三、 黄 帝 
 四、 季貸・岐伯・雷公・桐君



第二章 夏~春秋時代の中国医学 (BC二十一世紀~BC四七六年)

第一節 巫と巫医 
 一、 巫 
 二、 巫 医 

第二節 甲骨文に見られる医薬と保健衛生 
 一、 人体各部位への認識 
 二、 疾病に対する認識 
 三、 疾病に対する治療方法 
 四、 保健衛生の習慣 

第三節 古典の記載にみる中医薬と保健衛生 
 一、 『詩経』 
 二、 『山海経』 
 三、 『礼記』 
 四、 『周礼』 

第四節 病因学説の萌芽 
 一、 気候変化と疾病の関係 
 二、 七情と疾病の関係 
 三、 環境・飲食と疾病の関係 

第五節 疾病の診断と治療 
 一、 初期の診断方法 
 二、 初期の臨床治療 
 三、 初期の食事療法 

第六節 酒と湯液の発明 
 一、 酒は百薬の長 
 二、 湯液の発明の条件と意義 
 三、 伊尹と湯液 

第七節 古代中国医学の主要人物 
 一、 医 爰 
 二、 医 和



第三章 戦国~後漢時代の中国医学 (BC四七五年~AD二二〇年)

第一節 医薬帛書と簡牘 
 一、 馬王堆の医薬帛書 
  (一) 『五十二病方』 
  (二) 『十一脈灸経』 
  (三) 『導引図』 
  (四) 『脈法』と『陰陽脈死候』 
 二、 秦簡と漢簡 

第二節 中国医学基礎理論の確立 
 一、 『黄帝内経』 
  (一) 『内経』の書名・沿革と完成年代 
  (二) 『内経』の基本的な観点 
  (三) 『内経』の主な内容 
  (四) 『内経』の価値と影響 
 二、 『難経』 
  (一) 著者と完成年代 
  (二) 主な内容と価値 
 三、 『神農本草経』 
  (一) 完成年代と流伝 
  (二) 成果と影響 
 四、 『傷寒雑病論』 
  (一) 沿革と流伝 
  (二) 内容と成果 
  (三) 後世への影響 

第三節 養 生 
 一、 諸家による養生論 
 二、 『内経』の養生観 
  (一) 自然に順う 
  (二) 動と静の結合 
  (三) 「適中」と「有度」 
 三、 馬王堆の竹木簡「養生方」 

第四節 著名な医家 
 一、 扁 鵲 
 二、 淳于意 
 三、 張仲景 
 四、 華 佗 
 五、 郭 玉 

第五節 外国との医薬交流



第四章 魏・晋・南北朝の医学 (二二〇年~五八一年)

第一節 脈学の総括 
 一、 『脈経』の完成 
  (一) 完成年代 
  (二) 二十四脈 
  (三) 「独取寸口」と左右六脈の臓腑配分 
 二、 『脈経』の流伝・影響および評価 

第二節 鍼灸理論の系統化 
 一、 『鍼灸甲乙経』の出版 
 二、 『鍼灸甲乙経』と『内経』の関係 

第三節 薬物学の進歩 
 一、 『呉普本草』 
  (一) 完成年代と流伝 
  (二) 内 容 
  (三) 後世に与えた影響 
 二、 『本草経集注』 
  (一) 完成年代と経過 
  (二) 分類と内容 
  (三) 価値と影響 
 三、 『名医別録』 
  (一) 著者と経過 
  (二) 内容と特徴 
  (三) 価値と影響 
 四、 『雷公炮炙論』 
  (一) 完成年代と流伝 
  (二) 炮製方法 

第四節 煉丹と服石 
 一、 煉丹術の起源 
 二、 煉丹に関する文献 
 三、 煉丹の意義と影響 
 四、 「寒食散」 

第五節 重要な医書と方書 
 一、 『肘後備急方』 
  (一) 完成年代と流伝 
  (二) 主な成果 
  (三) その価値と影響 
 二、 『劉涓子鬼遺方』 
  (一) 著作と経過 
  (二) 外科への貢献 
 三、 『中蔵経』 
 四、 『褚氏遺書』 
 五、 『小品方』 
 六、 『集験方』 

第六節 養 生 

第七節 秦承祖の創始した医学教育 

第八節 著名な医家 
 一、 王叔和 
 二、 皇甫謐 
 三、 葛 洪 
 四、 陶弘景 
 五、 徐氏八世 
 六、 姚僧垣 

第九節 中国と外国との医療交流



第五章 隋・唐・五代期の医学 (五八一年~九六〇年)

第一節 『内経』の整理と注解 
 一、 『黄帝内経太素』 
  (一) 著者と成立年代 
  (二) 『内経』に対する最初の分類研究 
 二、 『補注黄帝内経素問』 
  (一) 整理再編 
  (二) 注釈・解説 
  (三) 補遺七篇(運気七篇) 

第二節 三つの大いなる医籍 
 一、 『諸病源候論』 
  (一) 著者と完成時期 
  (二) 病 因 
  (三) 症 候 
 二、 『千金方』 
  (一) 完成年代 
  (二) 医者のモラル 
  (三) 臨床各科 
 三、 『外台秘要』 
  (一) 編纂に用いられた文献 
  (二) 特徴と影響 

第三節 国家の医学機構と管理 
 一、 国立医科大学―――太医署 
  (一) その歴史と沿革 
  (二) 機構と編成 
  (三) 制度と分科 
  (四) 教科内容と教育方法 
  (五) 歴史的意義と影響 
 二、 国家的薬典としての『新修本草』 
  (一) 著者と完成 
  (二) 内容と特色 

第四節 民間の本草学に関する著作 
 一、 『本草拾遺』 
 二、 『蜀本草』 
 三、 『海薬本草』 
 四、 『食療本草』 
 五、 『食性本草』 

第五節 臨床各科 
 一、 内 科 
 二、 外 科 
 三、 骨傷科(整骨) 
 四、 産婦人科 
 五、 小児科 
 六、 五官科 
 七、 鍼 灸 
 八、 按 摩 

第六節 養 生 
 一、 全神の思想 
 二、 調気と保精 
 三、 食 養 

第七節 著名な医家 
 一、 巣元方 
 二、 孫思邈 
 三、 王 燾 
 四、 陳蔵器 
 五、 王 冰 
 六、 李 珣 
 七、 孟 詵 
 八、 鑑 真 

第八節 外国との医薬交流 
 一、 中朝医薬交流 
 二、 中日医薬交流 
 三、 中国・インド医薬交流 
 四、 中越医薬交流 
 五、 中国とアラブ諸国との医薬交流



第六章 宋・金・元代の医学 (九六〇年~一三六八年)

第一節 中国の医薬振興措置 
 一、 医療制度の機構と管理 
 二、 医学教育の発展 
 三、 校正医書局の創設 
 四、 医籍の編集と刊行 
  (一) 『太平聖恵方』 
  (二) 『聖済総録』 
  (三) 『太平恵民和剤局方』 
  (四) 『開宝本草』 
  (五) 『嘉祐本草』 
  (六) 『本草図経』 
 五、 官立薬局の設置 

第二節 民間の医薬学著書 
 一、 薬物学 
  (一) 『証類本草』 
  (二) 『本草衍義』 
  (三) 『宝慶本草折衷』ほか 
 二、 方剤学 
  (一) 『普済本事方』 
  (二) 『済生方』 
 三、 栄養学 

第三節 古典医籍の整理と研究 
 一、 『傷寒論』の研究と注釈 
  (一) 『傷寒総病論』 
  (二) 『傷寒類証活人書』 
  (三) 『傷寒百証歌』 
  (四) 『注解傷寒論』 
 二、 『内経』の整理と研究 
 三、 『難経』の整理と注釈 

第四節 医学理論の発展と臨床各科の成果 
 一、 基礎理論の発展 
  (一) 解剖学 
  (二) 診断学 
  (三) 病因学 
  (四) 運気学説 
 二、 臨床各科の成果 
  (一) 内 科 
  (二) 外 科 
  (三) 傷 科 
  (四) 婦人科 
  (五) 小児科 
  (六) 五官科 
  (七) 鍼 灸 
  (八) 按 摩 
 三、 法医学 
  (一) 法医学の発展概況 
  (二) 宋慈と『洗冤集録』 

第五節 養 生 

第六節 金・元の医家の学説 
 一、 金・元の四家の学説 
  (一) 劉完素―――――――――火熱論 
  (二) 張従正(子和)―――攻邪論 
  (三) 李杲(東垣)―――――脾胃論 
  (四) 朱震亨(丹渓)―――相火論 
 二、 金元四大家のはたした役割と評価 

第七節 著名な医学者 
 一、 銭 乙 
 二、 唐慎微 
 三、 許叔微 
 四、 王執中 
 五、 陳自明 
 六、 張元素 
 七、 王好古 
 八、 危亦林 
 九、 滑 寿 
 十、 斉徳之 

第八節 対外医薬交流 
 一、 中朝医薬交流 
 二、 中日医薬交流 
 三、 中国と東南アジア諸国の医薬交流 



第七章 明代の医学 (一三六八年~一六四四年)

第一節 薬物学の発展 
 一、 総合的本草書 
  (一) 『本草集要』 
  (二) 『本草品彙精要』 
  (三) 『本草蒙筌』 
  (四) 『本草綱目』 
  (五) 『本草彙言』 
 二、 食療本草書 
 三、 地方の本草書 
    『 南本草』 
 四、 注釈的本草書 
    『本草経疏』

第二節 方剤学と薬物炮炙の発展と業績 
 一、 方剤学 
  (一) 『普済方』 
  (二) 『奇効良方』 
  (三) 『医方考』 
  (四) 『祖材』 
 二、 薬物の炮炙 
    『炮炙大法』

第三節 「戻気」学説とその温病学発展に対する意義 
 一、 明以前の温病についての論述 
 二、 呉有性と「戻気」学説 
 三、 「戻気」学説の意義と影響

第四節 臨床医学の新しい成果 
 一、 診断学 
 二、 内 科 
  (一) 『医学正伝』 
  (二) 『万病回春』 
  (三) 『寿世保元』 
  (四) 『明医雑著』 
  (五) 『証治準縄』 
  (六) 『慎柔五書』 
  (七) 『症因脈治』 
  (八) 『理虚元鑑』 
 三、 外科と傷科 
  (一) 『正体類要』 
  (二) 『外科理例』 
  (三) 『外科枢要』 
  (四) 『瘍医証治準縄』 
  (五) 『外科正宗』 
  (六) その他 
 四、 産科・婦人科 
 五、 小児科 
 六、 五官科と口腔歯科 
 七、 鍼 灸 
  (一) 『鍼灸大全』 
  (二) 『鍼灸問対』 
  (三) 『鍼灸聚英』と『鍼灸節要』 
  (四) 『鍼灸大成』 
  (五) 『奇経八脈考』(一五七二年) 
 八、 按 摩

第五節 養 生 

第六節 衛生と予防   
 一、 人痘接種術の歴史と意義 
 二、 職業病の予防と治療 

第七節 古典的医書の整理と研究 
 一、 『内経』に対する研究と注釈 
  (一) 『素問注証発微』と『霊枢注証発微』 
  (二) 『類 経』 
  (三) 『内経知要』 
 二、 『難経』の研究と注釈 
  (一) 『勿聴子俗解八十一難経』 
  (二) 『難経集注』 
  (三) 『図注八十一難経』 
 三、 『傷寒論』の考証と注解 
 四、 『神農本草経』散逸資料の収集復刻

第八節 医学倫理の継承と発展

第九節 カルテ様式の確立

第十節 医事制度と医学教育 
 一、 医事制度 
  (一) 医薬行政の最高管理機関とその官吏 
  (二) 宮廷の医薬機構と吏員の配属 
  (三) 一般庶民の医薬機構と地方の医療機構 
 二、 庸医による医療事故への懲罰 
 三、 医学教育と分科

第十一節 著名な医家 
 一、 王 履 
 二、 楼 英 
 三、 戴思恭 
 四、 虞 摶 
 五、 江 瓘 
 六、 汪 機 
 七、 薛 己 
 八、 万 全 
 九、 徐春甫 
 十、 李 テン  
 十一、 高 武 
 十二、 楊継洲 
 十三、 方有執 
 十四、 王肯堂 
 十五、 武之望 
 十六、 陳実功 
 十七、 張介賓 
 十八、 趙献可 
 十九、 繆希雍 
 二十、 李中梓  
 二十一、 陳司成  

第十二節 中国と外国との医薬交流 
 一、 中国と朝鮮の医薬交流 
 二、 中国と日本の医薬交流 
 三、 中国とその他の国々との医薬交流 



第八章 清代の医学 (一六四四年~一九一一年)

第一節 医事制度・医学教育と分科 
 一、 医事制度 
 二、 医学教育 
 三、 医学分科 

第二節 薬物学と方剤学 
 一、 薬物学 
  (一) 『本草綱目拾遺』 
  (二) 『植物名実図考』 
  (三) 『本草備要』 
  (四) 『本草従新』 
  (五) 『神農本草経百種録』 
  (六) 『得配本草』 
  (七) 『本経疏証』 
 二、 方剤学 
  (一) 『古今名医方論』 
  (二) 『医方集解』 
  (三) 『成方切用』 
  (四) 『串雅』内・外編

第三節 温病学説の形成と発展 
 一、 温病学説の形成 
 二、 温病学説の主な内容 
  (一) 温病の病因 
  (二) 感染経路 
  (三) 診断の特徴 
  (四) 弁 証 
  (五) 治 療 
 三、 温病学説の貢献

第四節 臨床医学の発展 
 一、 診断学 
  (一) 舌診による診断 
  (二) 験歯による診断 
  (三) 斑疹・白バイによる診断 
  (四) 小児の指紋と顔色による診断 
  (五) オ血の診断 
  (六) 脈診と四診合参による診断 
 二、 内 科 
  (一) 温病学説の形成 
  (二) 各学派間の論争 
  (三) 内科関係の著書 
 三、 外科と傷科 
  (一) 『外科症治全生集』 
  (二) 『瘍科心得集』 
  (三) 『外科伝薪集』 
  (四) 『外科大成』 
 四、 産婦人科 
  (一) 『傅青主女科』 
  (二) 『医宗金鑑』女科心法要訣 
  (三) 『達生編』 
 五、 小児科 
 六、 耳鼻咽喉科 
 七、 眼 科 
 八、 鍼灸と推拿 
 九、 外治法の新しい展開

第五節 養 生

第六節 疫病の予防・治療と阿片撲滅運動 
 一、 疫病の予防と治療 
  (一) 天然痘 
  (二) ペスト 
  (三) 霍乱(コレラを含む) 
 二、アヘン撲滅運動

第七節 古医籍の考証と医学書の出版 
 一、 古医籍への考証と研究 
  (一) 『内 経』 
  (二) 『難 経』 
  (三) 『神農本草経』 
  (四) 『傷寒論』 
  (五) 『金匱要略』 
 二、 医案と医話 
  (一) 医 案 
  (二) 医 話 
 三、 医学類書・叢書・入門書 
  (一) 類 書 
  (二) 叢 書 
  (三) 入門書 
 四、 最初の中医雑誌『呉医彙講』

第八節 太平天国における医薬制度 
 一、 医療面の組織・機構 
  (一) 要員の出身 
  (二) 医官とその機構 
 二、 医療制度と規定 
  (一) 公的医療制度 
  (二) 公衆衛生 
  (三) 禁煙運動

第九節 西洋医学の伝来とその影響 
 一、 明末・清初の西洋医学伝来 
 二、 近代西洋医学の伝来 
  (一) 病院と診療所の建設 
  (二) 西洋医学の書籍・刊行物の翻訳出版 
  (三) 医学校の設立 
  (四) 外国からの留学生誘致 
 三、 西洋医学の伝来が中国医学に与えた影響

第十節 中西医交流派 
 一、 明末・清初の交流思想 
 二、 近代史における「中西交流」のはしり 
 三、 近代中西医交流の内容と著作 
  (一) 中西両医学に対する立場による分類 
  (二) 中西医交流の内容による分類

第十一節 著名な医家 
 一、 喩 昌 
 二、 傅 山 
 三、 張志聡 
 四、 汪 昂 
 五、 張 ロ 
 六、 尤 怡 
 七、 柯 琴 
 八、 程国彭 
 九、 葉 桂 
 十、 薛 雪 
 十一、 徐大椿 
 十二、 王維徳 
 十三、 趙学敏 
 十四、 陳復正 
 十五、 陳修園 
 十六、 高秉鈞 
 十七、 呉 謙 
 十八、 沈金鰲 
 十九、 呉 瑭 
 二十、 王清任 
 二十一、 費伯雄 
 二十二、 呉尚先 
 二十三、 王士雄 
 二十四、 唐宗海 
 二十五、 朱沛文

第十二節 中国と外国との医薬交流 
 一、 中国と日本の医薬交流 
 二、 中国と朝鮮の医薬交流 
 三、 中国とヨーロッパ諸国との医薬交流 
  (一) 薬物学 
  (二) 脈 学 
  (三) 鍼灸術 
 四、 中国とその他の国々との医薬交


方剤名一覧表
医学の倫理 川井 正久
訳者あとがき
年表
書名索引
人名索引
事項・用語索引
参考資料・訳者略歴

老中医の診察室

[ 中医学 ]

序 金寿山
はじめに 柯雪帆
凡例
第一回    老人性肺炎  大葉性肺炎を風寒感冒と弁証する
第二回    心不全 心不全を「心気病」と弁証する
第三回    重症呼吸不全 呼吸不全に瀉下剤を投与する意外性
第四回    急性腹症 中西医結合治療が奏効
第五回    慢性の発熱 痰火や血熱になぜ温薬を投じるのか
第六回    発 熱 湿熱をめぐる歴代各家の論争
第七回    筋萎縮症 脊髄炎を補肝腎と清化湿熱で治す
第八回    難治性結核 多様な症状を五行理論で分析
第九回    胃 痛 陰虚か陽虚かで針麻酔効果は違ってくる
第十回    風 邪 李東垣の陰火説を難病治療に応用
第十一回   膵臓癌 中医学の弁証と弁病について
第十二回   好酸球性肉芽腫 この難病に中医学の内治法で対処する
第十三回   原因不明の腹痛 難解な腹痛が「木克土」であっさりと解決
第十四回   めまい四例 痰・火・風・虚から本質をさぐる
第十五回   めまい六例 めまいの病因は多種多様
第十六回   リウマチ性心疾患 虚労治療の三つのポイント
第十七回   不整脈 傷寒論の薬用量をめぐって
第十八回   書字痙攣と舞踏病 風痰と虚実からけいれんを弁証
第十九回   胃腸病三例 半夏瀉心湯をベースにして胃腸病三例を治療
第二十回   消化器疾患 寒熱夾雑証は脾胃にだけおこるのではない
第二十一回 腫 瘍 X線写真に映った陰影の正体は?
第二十二回 上気道感染 黄耆がもつ扶正去邪の作用
第二十三回 虚弱体質 炙甘草湯をめぐって薬用量を考える
第二十四回 起立性低血圧症 陰陽失調に温薬と涼薬を併用する
第二十五回 狭心症 両刃の剣となる相反薬
第二十六回 心筋炎と狭心症 胸は痛むのか痞悶するのか
第二十七回 心筋炎 時間を経過してから発病する伏気温病
第二十八回 心疾患の妊婦 赤ちゃん、無事に誕生
第二十九回 喘息と気管支炎 標治と本治、いずれを優先するか
第三十回   めまい 西医薬を併用したときの注意点

人名解説
あとがき  王建平 跋李炎

痛みの中医診療学

[ 中医学 ]

監修の辞

総 論

第1章 序 論

第1節 痛みの中医診療の沿革

第2節 痛みの病因と病源
1 経脈攣縮
2 血脈虚渋
3 気血不暢
4 陰陽失調
5 昇降失調

第3節 痛みの中医分類
1 病因による痛みの分類
  外感疼痛/内傷疼痛/外傷疼痛/痰飲疼痛/瘀血疼痛
2 痛みの病位による分類
  臓腑の病気による痛み/気・血・津液の病気による痛み
3 痛みの特徴による分類
  寒痛/熱痛/虚痛/実痛



第2章 痛みの中医診察法

第1節 望 診
1 精神状態の観察
2 皮膚の色調を観察する
3 形態と姿態を観察する
4 舌体と舌苔の観察

第2節 聞 診
1 声や音を聞く
2 臭いを嗅ぐ

第3節 問 診
1 痛みの部位を問う
2 痛みの誘因を問う
3 痛みの病歴を問う
4 痛みの特徴を問う
5 疼痛の時間を問う
6 痛みの兼証を問う

第4節 切 診
1 触 診
2 脈 診



第3章 痛みの中医診断法

第1節 痛みの八綱弁証
1 表裏弁証
2 寒熱弁証
3 虚実弁証
4 陰陽の弁証

第2節 痛みの病因弁証
1 六淫(風・寒・暑・湿・燥・火)
2 七情(喜・怒・憂・思・悲・恐・驚)
3 飲食,労倦
4 外 傷
5 痰 飲
6 瘀 血

第3節 痛みの臓腑弁証
1 心と小腸
2 肺と大腸
3 脾と胃
4 肝と胆
5 腎と膀胱



第4章 痛みの中医治療法

第1節 痛みの治療ポイント
1 主証を把握する
2 痛みを止める
3 痛みの性質を把握する
  寒性の痛み/熱性の痛み/虚性の痛み/実性の痛み
4 病変の部位を把握する
5 病気の段階性を把握する

第2節 痛みの中医治療法
1 中薬治療
2 針灸療法
3 推拿療法
4 熏洗療法
5 外敷療法
6 熱熨療法
7 敷貼療法
8 吸角療法

第3節 常用止痛生薬の薬理作用
1 理気止痛の生薬
  柴胡・香附子・青皮枳実・陳皮・仏手柑・厚朴・木香・烏薬・檀香・沈香・
  茘枝核・川楝子
2 活血止痛の生薬
  川芎・丹参・紅花・桃仁・牛膝・延胡索・鬱金・益母草・沢蘭・姜黄・蘇木・
  穿山甲・乳香・没薬・莪朮・三稜・毛冬青・三七・赤芍・五霊脂
3 温裏止痛の生薬
  附子・乾姜・桂皮・呉茱萸・小茴香・高良姜・蜀椒・艾葉
4 清熱止痛の生薬
  石膏・黄芩・黄連・黄柏・山梔子・淡竹葉・竜胆草・玄参・牡丹皮・金銀花・
  連翹・大青葉・板藍根・穿心蓮・紫花地丁・蒲公英・重薬・敗醤草・白頭翁・
  秦皮・山豆根・決明子・夏枯草
5 去湿止痛の生薬
  芳香化湿止痛の生薬…藿香・縮砂・草豆ク・草果・蒼朮
  利湿通淋止痛の生薬…薏苡仁・車前子・木通・滑石・扁蓄・瞿麦・海金沙・
  金銭草・石韋
  去風除湿止痛の生薬…独活・威霊仙・木防已・秦艽・海桐皮・海風藤・
  木瓜・桑枝・絡石藤・五加皮・徐長卿・絲瓜絡・伸筋草・白花蛇・
  烏梢蛇・虎骨
6 去痰止痛の生薬
  半夏・白附子・白芥子・桔梗・栝楼
7 瀉下止痛の生薬
  大黄・芒硝・芦薈・牽牛子・甘遂・芫花・大戟
8 消導止痛の生薬
  山査子・麦芽・神曲・鶏内金・莱菔子
9 駆虫止痛の生薬
  使君子・苦楝根皮・鶴虱・榧子・雷丸・檳榔子
10 補虚止痛の生薬
  黄耆・甘草・膠飴・補骨脂・淫羊藿・仙茅・杜仲・菟絲子・骨砕補・続断・
  狗脊・胡桃肉・葫芦巴・巴戟天・当帰・白芍・鶏血藤・桑寄生・石斛
11 平肝止痛の生薬
  羚羊角・釣藤鈎・石決明・天麻・全蝎・蜈蚣・地竜・白僵蚕・白蒺藜
12 解表止痛の生薬
  辛温解表止痛薬…麻黄・桂枝・荊芥・防風・羌活・白芷・細辛・藁本・辛夷
  辛涼解表止痛薬…薄荷・牛蒡子・桑葉・菊花・葛根・蔓荊子・升麻・蝉退



各 論

第1章 頭部と顔面部の痛み

第1節 頭 痛
第2節 頭部外傷後神経症
第3節 脳腫瘍
第4節 蓄膿症
第5節 三叉神経痛
第6節 耳 痛
第7節 流行性耳下腺炎
第8節 咽喉痛
第9節 口内炎
第10節 歯 痛



第2章 頸項部と肩周辺部の痛み

第1節 変形性頸椎症(頸部脊椎症)
第2節 肩関節周囲炎(五十肩)
第3節 肩凝り
第4節 寝ちがえ



第3章 胸脇部の痛み

第1節 肺 炎
第2節 胸膜炎
第3節 狭心症
第4節 ウイルス性心筋炎
第5節 肋間神経痛
第6節 帯状疱疹
第7節 ウイルス性肝炎
第8節 胆嚢炎
第9節 胆石症



第4章 腹部の痛み

第1節 慢性胃炎
第2節 胃十二指腸潰瘍
第3節 胃下垂
第4節 慢性膵炎
第5節 潰瘍性大腸炎
第6節 過敏性大腸症候群
第7節 アレルギー性紫斑病(腹痛型)
第8節 月経痛(月経困難症)


第5章 腰部の痛み

第1節 急性腰痛症
第2節 慢性腰痛症
第3節 腰部椎間板ヘルニア
第4節 変形性腰椎症
第5節 腎と尿管結石
第6節 腎盂腎炎



第6章 会陰部の痛み

第1節 下部尿路感染症
第2節 前立腺炎
第3節 前立腺肥大症
第4節 ベーチェット病
第5節 痔
第6節 裂 肛



第7章 四肢・関節の痛み

第1節 変形性膝関節症
第2節 慢性関節リウマチ
第3節 痛風性関節炎
第4節 坐骨神経痛
第5節 多発性神経炎(多発性ニューロパシー)
第6節 皮膚筋炎・多発性筋炎
第7節 レイノー症候群
第8節 閉塞性血栓血管炎(バージャー病)
第9節 血栓性静脈炎
第10節 全身性進行性硬化症(強皮症)



第8章 癌の痛み

第1節 肺 癌
第2節 食道癌
第3節 胃 癌
第4節 肝 癌
第5節 膵臓癌
第6節 大腸癌
第7節 膀胱癌
第8節 腎細胞癌
第9節 骨肉腫


参考文献
監修者・著者略歴

【中医臨床文庫1】風火痰瘀論

[ 中医学 ]

日本語序文
序 論
1 風火痰瘀の起源とその病理変化
2 風火同気と風火同病
3 痰瘀同源と痰瘀同病
4 風火痰瘀の相互転化と臨床症状

第1章 風 証 論
1 風と風証の基本概念
2 歴代医家の風論
3 風証の病因・病機
4 風証の特徴
5 風証の治療原則
6 臨床でよく見られる風証の弁証論治
 1 傷風
 2 風熱
 3 風燥
 4 風火
 5 風温
 6 風湿
 7 暑風
 8 頭風
 9 喉風
 10 腸風
 11 風瀉
 12 風水
 13 羊癇風
 14 中風
 15 驚風
 16 風疹
 17 破傷風
 18 紫癜風
 19 鶴膝風
 20 麻風
7 風について
 1 病名としての風
 2 食物生風について
 3 風とアレルギーの関係
 4 風薬〔風証を治療する生薬〕の特徴
 5 抽風と風薬の応用について

第2章 火 証 論
1 火と火証の基本概念
2 歴代医家の火論
3 火の生理的はたらき
4 火の病理学的特徴
5 火証治療の原則
6 五臓(五志)の火の臨床症状と弁証論治
 1 心火
 2 肝火
 3 脾(胃)火
 4 肺火
 5 腎火
7 陽火と陰火の臨床症状と弁証論治
 1 陽火
 2 陰火
8 臨床でよく見られる火証の弁証論治
 1 頭火
 2 火眼
 3 火牙
 4 寒包火
 5 火咳
 6 火喘
 7 火瀉
 8 痰火
 9 火中
 10 火丹
 11 流火
 12 火毒
9 火について
 1 現代医学における「火」の概念
 2 火の本質について
 3 温陽補火と滋陰降火について
 4 火と風の関係について

第3章  痰 証 論
1 痰と痰証の基本概念
2 歴代医家の痰論
3 痰の産生と病理的特徴
4 痰証の臨床症状とその特徴
5 痰証の治療原則
6 臨床でよく見られる痰証の弁証論治
 1 痰熱擾心
 2 痰迷心竅
 3 痰濁心痛
 4 痰厥頭痛
 5 痰逆眩暈
 6 痰擾不寐
 7 痰阻経絡
 8 胃伏痰飲
 9 痰飲泄瀉
 10 痰瘧
 11 痰核
 12 痰毒
 13 流痰
7 痰について
 1 痰と飲の相違点と特徴
 2 痰と飲の症状の鑑別
 3 痰と現代医学

第4章 瘀 証 論
1 瘀と瘀証の基本概念
2 歴代医家の瘀論
3 瘀血の形成と病因・病機
 1 血の生理
 2 瘀血の病因・病機
4 瘀証の臨床症状の特徴
5 瘀証の治療原則
6 臨床でよく見られる瘀証の弁証論治
 1 瘀血頭痛
 2 瘀血心痛
 3 瘀血痺痛
 4 中風瘀阻経絡
 5 瘀血咳喘
 6 瘀血不眠
 7 瘀血発熱
 8 瘀血汗証
 9 瘀血癲疾
 10 瘀血淋濁
 11 瘀血遺精および陽萎
 12 瘀血経乱
 13 頭部外傷による瘀血
 14 瘀血痞塊
7 瘀証について
 1 瘀証と鬱証の関係
 2 化瘀法とそのほかの治法の配合
 3 化瘀薬の臨床応用

付録:関連方剤の索引

目次

アトピー性皮膚炎の漢方治療

[ 中医学 ]


<中医臨床シリーズ1>
アトピー性皮膚炎の漢方治療


◆総論      アトピー性皮膚炎の中医学治療…平馬 直樹
◆総論      アトピー性皮膚炎の漢方治療…伊藤 良
◆総論      アトピー性皮膚炎に対する「経方理論」的解説と症例
            …江部洋一郎
◆病態分析    アトピー性皮膚炎に関する考察…小髙 修司
◆病態分析と方剤 精神病としてのアトピー性皮膚炎…岡田 研吉
◆考察      アトピーとステロイド――<リバウンド現象>と
            <ステロイド中止後の離脱皮膚炎>の違い…江部 康二
◆症例      アトピー性皮膚炎の病因…田川 和光
◆臨床評価    急性増悪期における麻黄連翹赤小豆湯の臨床応用と
            その評価…灰本 元
◆症例      陰虚陽亢と血熱血瘀――虚から実への転化――
            …竹原 直秀
◆症例      アトピー性皮膚炎の漢方治療…岡部 俊一
◆症例      気皿水の調整としての漢方治療が奏功した
            アトピー性皮膚炎の2症例…西本 隆
◆エキス剤の運用 肺脾病としてのアトピー性皮膚炎…村田 恭介
◆症例      アトピー性皮膚炎…牧野 健司
◆症例      アトピー性皮膚炎の治験と病因病機…木田 正博
◆症例      アトピー性皮膚炎に対する当帰飲子合黄連解毒湯加減
            (煎剤)の臨床効果
            …山内 浩・国府正英・石河亜紀子・石井裕正
◆病態分析   アトピー性皮膚炎の考察…前田 康男
◆症例      アトピー性皮膚炎における燥湿清熱法の応用
            …松本有記・林賢濱
◆症例      アトピー性皮膚炎の症例検討…菅沼 栄(胡栄)
◆症例      アトピー性皮膚炎の中医学的な診断,弁証及び治療
            …高橋 楊子(楊敏)
◆症例      アトピー性皮膚炎に対する中医の認識と弁治概況
            …趙 麗 平
◆症例      青年期・成人期アトピー性皮膚炎の中医総合療法
            …尤立平・黄敬彦
◆外用薬     アトピー性皮膚炎と生薬軟膏――皮膚科医の臨床経験より
            …吉永和恵・関根万里・金子守宏
◆薬浴剤     小児アトピー治療のポイント…中野 勝輝
◆針灸      アトピー性皮膚炎の針灸治療…呉 澤 森

 

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