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東洋学術出版社

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[中医弁証トレーニング]公開講座開催決定!【終了しました】

[ お知らせ ]

東日本大震災の影響で中止となっていた[中医弁証トレーニング]公開講座の開催が決定しました。

講師:兵頭明 学校法人後藤学園中医学研究所所長】

「東洋医学概論」の内容をケーススタディ化し,症例に対する問題解決能力を育成することを目標とした講座です。

講義内容は,「東洋医学概論」を終えた学生を対象としたレベルです。 中医学の教育がそれほど整っていない学校の学生さんや,あるいは整っていなかった学校を卒業したOBの方などがおもな対象です。

第1回は,すでに3月5日に終了しており,今回は,第2回(10月10日)第3回(10月29日→10月9日)第4回(11月3日)講座を開催します。ふるってご応募ください。

また,第1回講座の映像の一部(本講座のねらいなどを述べた箇所)を公開しています。

中医インターネット講座 中医弁証トレーニング公開講座 第1回
画像をクリックすると第1回の映像がご覧になれます。
(Windows Media Player使用)

「YouTube」でもご覧になれます  ☞ 前篇  ☞ 後篇


11月3日に開催予定の第4回は,弁証トレーニングの【応用篇】にあたります。 第3回講座でおこなった【応用篇】の一部をユーチューブで公開しています。

net_koukaikoza2011_no3.jpg
画像をクリックすると「YouTube」でご覧になれます。

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名  称中医弁証トレーニング公開講座
講  師兵頭明 学校法人後藤学園中医学研究所所長
日  程第1回 3月5日(土)
第2回 10月10日(祝)
第3回 10月29日(土)→予定変更しました 10月9日(日)
第4回 11月3日(祝)
時  間10時~16時00分(昼食休憩1時間)
 *受付開始9時30分より
会  場タワーホール船堀
http://www.towerhall.jp/index.php
〒134-0091 東京都江戸川区船堀4-1-1
第2・3回302会議室,第4回407会議室
定  員25名
 定員になり次第締め切ります
受 講 費●学生(新卒者含む):5,000円
●一般:6,500円
 (「中医インターネット講座」受講者:5,000円)
*受講費は1回の料金です
受講特典 ●インターネット講座配信時に,公開講座の受講回数に応じた割引を実施いたします。
●4回すべての講座を受講された方は,「中医弁証トレーニング1」を無料で視聴できます。
講義予定第1回:咳嗽(5症例),鼻閉・鼻汁(4症例),不眠(1症例)
第2回:不眠(3症例),便秘(4症例),めまい(3症例)
第3回:めまい(1症例),耳鳴り・難聴(4症例),眼精疲労(1症例),脱毛(1症例),小便失禁(2症例)
第4回:胃痛(5症例),喘息(2症例),胸痛(2症例)
*講義の進み具合によって,予定が前後したり,変更となる可能性があります。ご了承ください。
 


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申し込み・問い合わせ
● 全4回のシリーズですが,講義は1回単位でお申し込みいただけます。
● 講座を受講するには事前登録が必要です。
● お申し込みは,こちらのフォームから行ってください。


「中医弁証トレーニング公開講座」受講申し込み


「中医インターネット講座」受講者の方は,下記のページよりお申し込みください。
  *お申し込みの際のID番号は,テキストに記載されている番号をご記入ください。

☞「中医インターネット講座」受講者専用ページ


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● 講座受講の事前登録は,受講費の振込確認をもって完了いたします。
● 事前にお振り込みいただいた受講費は,当日講義に出席できない場合でも返金できません。
● お問い合わせは,こちらのフォームから行ってください。


公開講座に関するお問い合せ

 *平日17時~翌9時および土日祝日は返信メールを送れませんのでご了承ください。


お願い
本公開講座は中医インターネット講座「中医弁証トレーニング1」および「中医弁証トレーニング2の一部」の収録を兼ねています。
当日はビデオ撮影を行います。公開時に受講生の方々が特定できないよう,充分に配慮して撮影,編集を行いますので,ご理解とご協力を宜しくお願いします。

『経方医学』が中国で翻訳出版されました

[ お知らせ ]
中国版『経方医学』

 江部洋一郎先生著『経方医学』(第1巻~第4巻)と『経方薬論』の5冊が,中国の学苑出版社から翻訳出版されました。

2011年8月 

『経方医学』シリーズの紹介ページ
  『経方医学1―『傷寒・金匱』の理論と処方解説(第3版)』
  『経方医学2』
  『経方医学3』
  『経方医学4』
  『経方薬論』

第3 回伝統医学視察団 (瀋陽・長春)のお知らせ

[ お知らせ ]

2011 年8 月3 日(水) ~ 8 月7日(日)
テーマ:「ストレスとうつに対する中医治療」
主催:財団法人 日中医学協会 日本中医学会


 2009 年より毎年ご好評いただいております伝統医学視察団も今年で第3 回となりました。今回は「ストレスとうつに対する中医治療」をテーマに、瀋陽薬科大学、遼寧中医薬大学、長春中医薬大学にてセミナー及び病院見学を行います。セミナーのテーマは「中医薬概論」(瀋陽薬科大学)、「中医薬によるストレス・うつの治療」「鍼灸によるストレス・うつの治療」(遼寧中医薬大学・長春中医薬大学) です。セミナー開催地の瀋陽・長春は、東アジアの近現代史の舞台となった歴史の町で、多くの美しい歴史的建造物が残されています。是非、奮ってご参加ください。


 詳細・お申し込みはこちらから
 ☞http://www.jtcma.org/img/3rdDentouTourInfo.pdf

中国の方証相対学派による「国際経方学術フォーラム」が北京で開催されます

[ お知らせ ]

2011年5月26,27,28日
日本代表団の参加者募集中


  中国にも方証相対学派が存在する! 
  戦前に導入された日本の「皇漢医学」の影響を受けた学派が今も存在して,その人たちを中心に,5月に「国際経方学術フォーラム」(中華中医薬学会主催)が北京で開催されます。日本中医学会としては,これに積極的に参加して,日中の学術交流をはかりたいと思います。多くの方々が参加されるよう,呼びかけます。
  日本からは,日本中医学会会長平馬直樹先生が講演をされる予定です。演題:「江戸時代方証相対学派の形成」。
  あわせて,同国際経方学術フォーラムの会期中に,「方証相対を巡る日中交流会議」を開き,日中間で今後の交流について話しあいます。

☞本フォーラムに関する主催者からの案内書


主  催中華中医薬学会,中医之家
日  時2011年5月26日(木)~28日(土)の3日間(25日出発,29日帰国)。
会場と
宿泊場所
太申祥和山荘(北京)
言  語中国語。
講演内容は,会場で配布される中国語の講演集をご覧ください。
通  訳郭秀梅先生が日中交流会議の討論などを通訳してくださいます。
共  催北京中医薬大学東直門医院・日本中医学会・東洋学術出版社・韓国Omniherb・復興中医網など。
費  用130,000円(学会参加費,航空券,宿泊費,中国国内交通費,通訳費を含む)
*この費用のなかには,主催者宴会以外の食費は含まれていません。
*成田空港出発。成田空港までの交通費は含まれません。


申し込み期限 : 4月30日(土)


日本代表団 : 日本中医学会代表団(団長:平馬直樹会長)

☞日本中医学会ホームページ


事務局 : 担当:山本 勝司
お問い合わせ : yama@chuui.co.jp


申し込み : 下の「参加申し込み」ボタンをクリックし,必要事項をご記入のうえ送信してください。

国際フォーラムのお申し込み


【重要】地震に伴う配送休止・遅延のお知らせ(2013年02月05日現在)

[ お知らせ ]

2011年3月11日の宮城県三陸沖を震源とした東北地方太平洋沖地震の影響により,一部地域への商品の発送を休止しています。
また,その他の地域においても通常より遅れが生じる場合がございます。
ご迷惑をおかけいたしますが,ご了承くださいますようお願い申し上げます。


2013年02月05日現在,発送できない地域


福島県
双葉郡(楢葉町、富岡町、大熊町、双葉町、浪江町、川内村の一部、葛尾村) 、南相馬市の一部、田村市の一部、相馬郡飯舘村、伊達郡川俣町(山木屋地区)

【重要なお知らせ】地震の影響により「中医弁証トレーニング公開講座」を中止いたします

[ お知らせ ]

このたびの東北地方太平洋沖地震の影響を受けまして,
「中医弁証トレーニング公開講座」の第2回(3/19),第3回(3/21),第4回(3/26)の すべての講座を中止することに致しました。

日を改めて実施する予定ではございますが,開催日は未定です。
受講予定の皆さま方にはご迷惑をおかけいたしますが,ご了承くださいますようお願い申し上げます。

なお,受講費の払い戻しを致しますので,
net_academy@chuui.co.jp 宛に,
払戻先の銀行口座(銀行名・支店名・口座番号・名義)をお知らせ下さいますようお願いします。
お手数をおかけして誠に申し訳ございませんが,
どうぞ宜しくお願い致します。

「中医弁証トレーニング公開講座」が始まりました【終了しました】

[ お知らせ ]

3月5日に,「中医弁証トレーニング公開講座」(主催:東洋学術出版社)の第1回目を開催いたしました
 【講師:兵頭明 学校法人後藤学園中医学研究所所長】
 「東洋医学概論」の内容をケーススタディ化し,症例に対する問題解決能力を育成することを目標とした講座です。
 講義内容は,「東洋医学概論」を終えた学生を対象としたレベルです。
 中医学の教育がそれほど整っていない学校の学生さんや,あるいは整っていなかった学校を卒業したOBの方などが主な対象です。
また,第1回講座の映像の一部(本講座のねらいなどを述べた箇所)を公開しています。

中医インターネット講座 中医弁証トレーニング公開講座 第1回
 中医弁証トレーニング 公開講座 第1回
画像をクリックすると第1回の映像がご覧になれます。


「中医弁証トレーニング公開講座」
 
名  称中医弁証トレーニング公開講座
講  師兵頭明 学校法人後藤学園中医学研究所所長
日  程第1回 3月5日(土)
第2回 3月19日(土)
第3回 3月21日(祝)
第4回 3月26日(土)
時  間10時~16時30分(昼食休憩1時間半)
 *受付開始9時30分より
会  場タワーホール船堀
http://www.towerhall.jp/index.php
〒134-0091 東京都江戸川区船堀4-1-1
第1回302会議室,第2・3・4回407会議室
定  員25名
 定員になり次第締め切ります
受 講 費(1回の受講につき)
●学生(新卒者含む):5,500円
●一般:6,500円
受講特典●インターネット講座配信時に,公開講座の受講回数に応じた割引を実施いたします。
●4回すべての講座を受講された方は,「中医弁証トレーニング1」を無料で視聴できます。
講義予定第1回:咳嗽(5症例),鼻閉・鼻汁(4症例),不眠(1症例)
第2回:不眠(3症例),便秘(4症例),めまい(3症例)
第3回:めまい(1症例),耳鳴り・難聴(4症例),眼精疲労(1症例),脱毛(1症例),小便失禁(2症例)
第4回:胃痛(5症例),喘息(2症例),胸痛(2症例)
*講義の進み具合によって,予定が前後したり,変更となる可能性があります。ご了承ください。
 
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申し込み・問い合わせ
● 全4回のシリーズですが,講義は1回単位でお申し込みいただけます。
● 講座を受講するには事前登録が必要です。
● お申し込みは,こちらのフォームから行ってください。

「中医弁証トレーニング公開講座」受講申し込み



「中医インターネット講座」受講者の方は,下記のページよりお申し込みください。
  *お申し込みの際のID番号は,テキストに記載されいる番号をご記入ください。

☞「インターネット講座」受講者専用ページ



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● 講座受講の事前登録は,受講費の振込確認をもって完了いたします。
● 事前にお振り込みいただいた受講費は,当日講義に出席できない場合でも返金できません。
● お問い合わせは,こちらのフォームから行ってください。
 

公開講座に関するお問い合せ


 *平日17時~翌9時および土日祝日は返信メールを送れませんのでご了承ください。
 
お願い
本公開講座は中医インターネット講座「中医弁証トレーニング1」および「中医弁証トレーニング2の一部」の収録を兼ねています。
当日はビデオ撮影を行います。公開時に受講生の方々が特定できないよう,充分に配慮して撮影,編集を行いますので,ご理解とご協力を宜しくお願いします。

日本中医学会設立の経緯について

[ お知らせ ]

 ――東洋学術出版社会長 山本勝司からのメッセージ
 
 
戸惑いの声
 昨年8月29日,日本中医学会の設立大会が成功裏に開催され,日本中医学会が正式に発足しました。しかし,経緯を知らされていない先生方にとっては,あまりにも突然のことで,相当戸惑われたと伺っています。降って湧いたように学会設立の話が伝わってき,どなたが中心なのかも見えず,中医学の臨床家ではない門外漢の西洋医学系の専門家が理事長に就かれているのを見て,不可解に思われたかたも多かったようです。また事務的な不慣れから学会設立の事前の根回しもなく,情報が行き届かなかったことも,戸惑いを強めたようでした。
 この経緯については,当初から関与してきました私,東洋学術出版社会長の山本勝司から,差し出がましいことですが,ご説明をさせていただきたいと存じます。また,拙文で当社と日本中医学会との関係についても,ご理解いただけるものと思います。
 
酒谷薫理事長について
 まずはじめに,日本中医学会の理事長を担任されている酒谷薫先生について,ご紹介いたします。
 酒谷薫先生は,日本大学医学部脳神経外科・光量子脳工学分野・先端医学系応用システム神経科学分野の教授です。現在日中医学協会の常任理事をも担当されています。
 酒谷先生は,もともと中医学とは無縁の先生でした。中医学と始めて出会われたのは,北京中日友好医院(日本政府がODAとして中国に無償提供)へ,脳外科の専門家として中国人医師を指導するために,6年間にわたって赴任されたときでした。
 同病院でご自身が担当されていた難病患者の症状が改善してゆくのを目の当たりにされて,酒谷先生は大いに驚き,患者たちに「どうしてそんなによくなったのだ?」と質問されたところ,中医治療のお陰だと答えたといいます。それから酒谷先生は,“中医とは何ぞや?”という疑問をおもちになり,それらの患者たちに中医治療を行っていた中医師たちに会い,中医学というものについてはじめて話を聞かれました。それいらい,西洋医学ではお弟子さんであったその中医師たちから,逆に中医学を本格的に教授してもらったといいます。
 

酒谷先生は,北京でのこの劇的な中医との出会いについて,ご自身の著書『なぜ中国医学は難病を治せるのか』(PHP研究所刊)に詳しく書かれています。同書は,最近,『日本中医学会雑誌』のコーナーで電子版の形で掲載されましたので,ぜひご覧いただきたいと思います。

☞『日本中医学会雑誌』コーナー


 
 同書をご覧いただければ,酒谷薫先生が中医とどのように出会われ,いかに中医学の世界観と臨床的威力に惹きつけられていったのか,先生の中医学への認識の遍歴をつぶさに見ることができます。この点では,中医学に魅了されてきたすべての中医学派の先生がたと,共通の感情をおもちであることが明らかになると思います。
 
 私が本書をたまたま書店で見かけて購入し,一気に読了して,たいへん感動し,ただちに酒谷先生にインタビューを申し込んだのが,10年前のことでした。それ以来,酒谷先生は,多くの人々にこの医学を知ってもらいたい,この医学に光を与えたい,そのために自分になにができるのか,いつも自問されておりました。
 あるとき先生は,「日本にはなぜ中医学会がないのですか」と質問されました。これだけの学問であるのに学会がないことを不思議に思われたのでしょう。わたしからは,「本来学会は絶対に必要なのですが,30年来そういう動きは臨床家の先生方の間からは生まれてきませんでした。自分たちで勉強をし,臨床力を高め合う小さな研究会はたくさんでき,活発な活動がされていますが,学会を作るなどという,ものすごい精力を吸い取られる大事業には興味をもたれないのでしょう」と答えましたら,酒谷先生は「では,私がお手伝いをしましょうか」とおっしゃったのです。以来数年の準備期間を経て,ようやく昨年に日本中医学会が正式に設立されました。まさか実現するとは思いもよらなかった日本の学会組織が,見事に誕生しました。これはひとえに酒谷先生の指導力,行動力,そして謙虚なお人柄によるものでしょう。大きな物事を推進するときは,このような全体を引っ張り突破する能力と勢いが必要です。日本の中医学派にとって,酒谷薫先生という貴重なリーダーを得たことを喜ばずにおれません。
 
盤石の体制が完成
 もちろん,学会成立までには多くの底辺の活動がありました。
 この学会の前身である「日本中医学大交流会」は7年にわたって活動を継続してきました。そこでは浅川要先生,兵頭明先生たち鍼灸関係の先生がたを中心に,学会設立を目指した地道な活動が行われてきていました。そこへ酒谷薫先生,安井廣迪先生,平馬直樹先生が加わって,全国規模の学会設立の活動が推進されたのです。これまでの鍼灸系中心の組織ではなく,医系と薬系を加えて総合的な中医学会が設立されたわけです。
 医系では,安井廣迪先生と平馬直樹先生が学術的な中心におられ,しっかりと日本の中医学の学術レベルの向上を目指されています。平馬直樹先生が学会長を勤めておられます。
 薬系では,猪越恭也先生という大御所をトップに得,山岡聡文先生にもご参加いただくことができました。
 それに,胡栄先生,路京華先生,戴昭宇先生,王暁明先生ら,優秀な在日中国人中医師がたくさん顔をそろえてくださっています。全国組織として盤石の体制ができたといえましょう。
 
学会に期待するもの
 日本の中医学派も現在ひとつの転機を迎えていると思われます。
 30年余にわたって中国から現代中医学を導入し,これを実践して,貴重な臨床経験を積み上げてきました。高度な学識と臨床力をお持ちの先生がたがたくさんおられ,多くの患者の病苦を救ってこられました。しかし,現代中医学という見事な医学体系を学び取ったにもかかわらず,それを十分に医療現場で生かし切れず,ジレンマに陥っている先生がたもいらっしゃいます。臨床教育の場がない日本ではやむを得ないことですが,学会ができた以上,ぜひとも先生がたの悩みを共有し,解決してゆける組織に育っていってほしいものです。
 
 1.漢方エキス製剤
 なによりも,制度上の問題があります。生薬が扱いづらく,漢方エキス製剤という道具しか使えない環境のもとで,中医としての決定的な打開の道がまだ見えていないように思えます。エキス製剤を有効に活用する方法論が確立できず,逆にエキス製剤に手足を縛られるという閉塞状態がいまだに解決されていません。漢方エキス製剤に対して中医学派としてどう対応すべきなのか,どうすればエキス製剤運用において主導性を発揮してゆけるのか,ぜひ医系の先生がたが総力を挙げて討論し,解決の道を探っていただきたいものです。
 学会ともなれば,政財官とも連携することによって,これまで考えられなかった難しい問題も解決できる条件が生まれてくるはずです。中国は単味生薬のエキス製剤を世界的に普及させるために動いています。また,アメリカFDAで「複方丹参滴丸」がⅡ相臨床試験を通過し,「通心絡」も近くⅡ相臨床試験を通過するといわれます。その日本への導入もそう遠くはないと思われます。
 
 2.中医弁証論治の体系
 今日の弁証論治の体系は,1955年に任応秋先生が伝統中医学を総括したうえで,初めて提起され,長年の討議のうえ現代中医学の理論と臨床の柱として位置づけられることになりました。これは新中国になって,大量の中医師を養成しなくてはならないという,マス教育時代の必要に応じて提起された医学体系の整頓であり,標準化作業でありました。この弁証論治の体系は,複雑で多様性に富んだ伝統中医学を見事に集約して,整った一大体系に仕上げました。伝統中医学の価値と威力を飛躍的に発展させた体系であり,日本の中医学を目指す先生がたが心躍らせて学んできた学問です。
 しかし,この体系は完成された固定的な体系ではありません。たえず現実と実践のなかで試練を受け,持続的に発展する進行形の学問です。中国で過去に大流行をみた日本脳炎やB型肝炎,エイズ,SARS,さらには糖尿病,ガン,アトピー性皮膚炎,心疾患,肺疾患,肝疾患,腎疾患,血液疾患をはじめ数多くの難治性疾患,そして慢性疾患から老人性疾患……,様々な新しい疾患に直面するなかで中医学の治療能力が磨かれてきました。それでも臨床との乖離があると,たえず「弁証論治の限界性」とか「弁証論治の困惑」といった非難が起こり,理論体系のより高い進歩が求められます。また,社会的政治的要因によって,中医学が医療現場から遠ざけられることもたびたびありました。西洋医学からの圧力は,中医学の価値を再認識するための肥やしとなり力となって,よりたくましく育ってきています。つまり,中医学は,これからも進化を続ける生きた学問だということです。
 西洋医学が高度に発達した環境のもとで,日本の中医学派は,すでに30年の実践を踏まえて,十分に中医弁証論治の体系の進化発展に寄与できる体力を作ってきたと思います。いまこそ,日中の専門家が向き合って真摯に経験交流と議論を行い,弁証論治の体系をより臨床に密着した,より有効な体系にしあげてゆくべきときがきていると思います。
 
 3.グローバル化する中医学
 これまで,日本の先生がたは,世界の動向とはほぼ無縁に中医学を勉強してこられましたが,世界ではわれわれの想像以上のスピードと規模で中医学の国際化が進行しています。それに合わせて,さまざまな問題も発生しています。ISO問題もそのひとつですが,これにどう対処してゆくべきなのか,日本の対策が求められています。国際問題への対応は,日本中医学会のやるべき大きな仕事となります。
 
 いま,日本における中医学が直面している課題が明確になってきました。これまでの研究会レベルでは解決できない,難しく大きな課題です。ぜひ中医学を学ぶすべての先生がたが,この学会組織に参加されて,役割を果たしてくださることを願っております。
 人材も整い,期待と機運も盛り上がっています。日本中医学会は発展の絶好のチャンスを迎えています。
 日本中医学会の生気あふれる活躍を期待いたします。
 

東洋学術出版社会長 山本 勝司
2011年2月


『日本中医学会雑誌』創刊!

[ お知らせ ]

――中医学の学術,交流を担う新たな発信基地の誕生
 
1月31日,日本中医学会の学術誌『日本中医学会雑誌』が創刊された。
購読には会員登録が必要だが,目次や要旨を閲覧できるダイジェスト版が一般公開されている。

☞『日本中医学会雑誌』創刊号


本学術誌は,WEB版として年4回発行される予定。
創刊号は,2010年8月29日に開催された日本中医学会設立記念シンポジウムの特集号として,特別講演やシンポジウムの講演内容について掲載されている。
本誌のユニークな試みが連載シリーズ。中医学の専門家だけでなく,初心者の方々にも楽しみながら勉強できるように企画されたものである。
本学会の会長である平馬直樹先生が「基礎理論と方剤を結ぶ入門講座」と題して,方剤の中医学的運用について解説している。その他,日本の中医美容のパイオニアである北川毅先生が「中医美容入門」を講義。現在,中国の天津中医薬大学で院士・張伯礼校長のもとで研鑽をつまれている柴山周乃先生が現代中国の中医臨床現場をリポートしている。
さらに2004年にPHP研究所より発刊され,その後絶版となった酒谷薫先生の著書『なぜ中国医学は難病に効くのか』が復刻版として連続掲載される。
本誌が日本における中医学の学術,交流を担う新たな発信基地となり,多くの会員が集い,中医学の臨床,研究がいっそう深化していくことが期待される。(編集部)

☞日本中医学会ホームページ

「中医弁証トレーニング公開講座」受講生の優先募集【終了しました】

[ お知らせ ]

[中医インターネット講座]「中医基礎学」に引き続く「中医弁証トレーニング」の公開講座を開催いたします。
 【講師:兵頭明 学校法人後藤学園中医学研究所所長
 
「中医基礎学」で学んだ内容を,臨床でどのように使えばよいのか,症例を通して学んでゆきます。
公開講座では,4日をかけて全38症例(のべ20時間)の講義を行います。
このたび,一般募集に先立ち,「中医基礎学」の有料受講者の特典として,優先募集を始めました。
(*「中医基礎学」の受講者の優先募集で定員に達した場合,一般向け募集は行いません)


 

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