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[訃報] 『金匱』研究の第一人者・何任先生が逝去

『金匱』研究の第一人者・何任先生が,2月23日,病のためお亡くなりになりました。享年93。

『金匱』研究の第一人者・何任先生


  何任先生は,現代中国における『金匱要略』研究の第一人者として知られる。何任先生が著述した『金匱要略通俗講話』は,劉渡舟先生の『傷寒論通俗講話』(日本語版:『中国傷寒論解説』)と並んで当時,中国のベストセラーであった。同書を底本に新たに著述されたのが『金匱要略新解』であり,1988年,日本語版『金匱要略解説』として当社より出版した。
  本書は,『金匱要略』のたんなる逐条解釈ではなく,著者の学識と臨床経験に裏づけされた洞察力が,「解説」の部に適確な見解や批判として生かされている。したがって初学者にとっての格好の学習書であると同時に,立派な注釈書ともなっている(本書「監訳者はしがき」より)。


  何任(か・にん)先生は,1920年浙江省杭州市出身。儒医の家に生まれ,杭州市で名医の誉れ高い父親より,幼少から中医学の薫陶を受ける。
  1937年,4年制の上海新中医学院に入学し,卒業後,家業を継ぎ臨床に従事した。
  1959年より,浙江省中医進修学校校長,浙江中医学院院長,杭州市中医協会会長,浙江省人民代表大会常務委員,全国人民代表大会代表,中華中医薬学会顧問および終身理事,浙江省中医学会会長,浙江中医薬大学終身教授,全国高等中医院校教材編集審査委員会副主任委員等を歴任し,第1回全国名老中医薬専門家学術経験継承事業の指導教官,国務院政府特別手当を受ける。2009年「国医大師」に選出されている。
  何任先生は,『金匱要略』の研究に打ち込み,著書に『金匱要略通俗講話』『金匱要略帰納表』『金匱要略校注』『金匱要略新解』などがある。

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