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【伝統医薬の国際協力を強化】2009伝統医薬国際科技大会・博覧会が開催
中医薬と世界の伝統医薬の現状は――。
2009年11月9~11日,広州にて中国政府主導の中医薬の国際大会「2009伝統医薬国際科技大会および博覧会」が開催された。
2009年4月,中国の中央政府にあたる国務院が「中医薬事業発展の扶助促進に関する若干の意見」を発表し,「中医重視」の姿勢を鮮明にしてから,中国国内において中医薬事業の動きが活発化している。本大会も,この中央政府主導の大きな流れのなかに位置づけられる。
本大会は,科学技術部・衛生部・国家中医薬管理局・国家食品薬品監督管理局など14の部局と広東省人民政府,WHOが共同して主催し,18の国と地域から2,800人以上の専門家,企業家,政府関係者が参加した。
大会では,中医薬と世界の伝統医薬の発展状況が報告され,そのなかで科学技術との融合による中医薬の現代化,多国間協力の推進による国際化をめざすことが強調された。
11月9日,開幕式が行われ,全国政協副主席・科技部部長万鋼,衛生部副部長・国家中医薬管理局局長王国強らがそれぞれ基調演説を行った。さらに翌10日には,伝統医薬発展政府論壇・伝統医薬基礎理論研究など9つの学術分科会が開かれ,それぞれ具体的な課題に沿って活発な意見が交換された。また大会期間中,中医薬や関連機器などの展示会も同時開催され,大勢の人でにぎわった。
日本からは,本大会開催にあたり,日本中医学学会設立準備委員会委員長の酒谷薫先生(日本大学医学部教授)を団長に7名の訪中団が組織された。団長の酒谷先生は,10日に開催された分科会「伝統医薬発展政府論壇」で「日本中医学学会が目指すもの」と題した講演を行い,2010年夏に設立を予定している日本中医学学会が目指す学術活動について紹介された。
また,薬系の分科会の一つ「伝統医薬産業科技発展」では,日本の山田陽城先生(北里大学)が参加され,司会を務められた。
なお,本大会の詳細なリポートは12月20日発行の『中医臨床』119号に掲載する。
(編集部)
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