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2008年7月27日 徳島大学医学部青藍会館にて徳島県鍼灸学会特別講習会が開催されました。
今回の学術集会は、日本東洋医学会徳島県部会との共催でした。 初めに、座長である竹川佳宏先生(徳島大学大学院教授・保健科学教育部)から、演者の紹介があり講習会が始まりました。 山田喜吉氏(徳島県鍼灸学会会長)より、演題「鍼灸の弁証論治-腰痛を中心に」の教育講演が一時間ほど行われました。内容は、李世珍先生の『中医鍼灸臨床発揮』を参考に腰痛症の中医学的弁証や痛みや発症因子から鑑別方法を系統的にお話されました。 映写スライドで、10例あまり腰痛症例の説明や、治療に使用する委中・陽陵泉・腰腰眼の取穴方法やベッドサイドでの患者さんへの配慮の仕方までより詳しく説明されました。 その後の、質疑応答で、治療方法選択の可否について活発な意見が交わされました。 標治法と本治法 漢方薬との併用について、血の関係する病(瘀血・血虚)には漢方薬との併用がより効果的である等の演者の個人的な意見が出された。 続いての講演では 原田雅史氏(徳島大学大学院ヘルスバイオサイエンス研究部教授)より演題「神経疾患の画像診断と東洋医学」が行われました。 主に認知症を中心に、画像診断をつかった鑑別ポイントや細かな診断方法や「抑肝散」の使用した臨床例・太極拳熟練者の脳機能検査データの紹介などが興味深い内容でした。 特に、太極拳の手足の所作により大脳前頭葉の脳血流量が著しく変化する例などは驚きでした。 質疑応答では フロアからの意見で、認知症に関して多動や不随意筋収縮の見られる患者には、抑肝散加陳皮半夏が有効であるとの意見が出され、今後の研究課題になるのではと竹川座長が締めくくられました。 *徳島県鍼灸学会定期講習会にご興味をおもちの方は, ぜひご参加ください。問い合わせはメールでお願いします。 文責 徳島県鍼灸学会会員
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