研修旅行後、多くの参加者の方々にアンケートにご協力いただくことができました。
みなさまからお聞きしたご意見・ご感想を紹介します。
東洋学術出版社 2006成都中医薬大学研修旅行
アンケート 集計結果
■全体評価
内容がたいへんよかったとの回答が多かったTOP3は,
郭子光先生,qi魯光先,周訓倫先生
でした。中薬炮製実習の胡昌江先生もかなり評価が高かったです。
◇個別の講義の中で,特によかったもの,印象に残ったものは?
・郭子光先生の臨床姿勢。
・郭子光先生は,抜群の印象。言う言葉もないくらいよかった。
・郭子光先生の講義は,和文の資料も準備してくださり,非常にすばらしかった。
・やはり郭先生の命門学説に基づいた臨床の話は良かった。もっと複雑な症例も勉強してみたかった。
・郭先生の血液難病への中医の考え方が勉強になった。
・郭子光先生と周訓倫先生がすばらしかった。
・郭子光先生の肝の疏泄と増多、増少の理論と崇高なお人柄。胡昌江先生の炮制実習。qi先生の弁証論治による治療効果の素晴らしさと患者さんへの温かい包容力。
・qi教授の臨床講義は本当にすばらしかった。重症患者を中医学でレスキューするという内容は聞いていて感動的だった。
・郭子光先生の血球増多症と減少症に対する弁証論治。周訓倫先生の講義でのディスカッション形式。
・周先生の「日本の皆さんはこれをどう弁証しますか?」の問いに応えられてよかった。
・炮製の講習と実習がよかった。臨床研修もたいへん刺激になった。
・炮製実習。炮製の意味をはっきり示し,実習も多彩に準備され,中薬使用の奥深さを実感できた。
◇中医学に関して,これまで抱いていた疑問・質問の中で何か解決したことはありましたか?
・命門の考え方。
・「命門の火」は当然,相火・三焦などの今まで頭の中で思弁的概念であったものの実体化ができた。
・これまで勉強してきた中医学の方法や方向性に間違いがないことを実感できてうれしく感じた。
・どの先生も「基礎理論に忠実であれ」と教えられたことで,立つべき位置がはっきりした気持ちになった。解毒→補気への病証=方剤選択の時期がはっきりわかった。
・弁証論治,中医学の原理原則を忠実に追求し続ける態度と実力に感銘を受けた。改めて中医基礎理論を今読み返し始めた。
・弁証と弁病。どちらにも偏らない,この2つの視点が必要だということ。
・中西医結合ということが,一般的に考えられていることを確認した。
・周訓倫先生から、慢性腎不全維持透析例において透析離脱が可能であると伺い、同例の中医学治療に対し、希望を持つことができた。
・久病入絡により、瘀血を考慮にいれること。
◇個別の症例の中で,特に参考になったもの,印象に残っているものは?
・糖尿病の足の潰瘍壊死の症例は今後応用できそう。
・糖尿病症の実習は圧倒された。「弁証論治」の大切さを改めて実感した。
・糖尿病の治療例。
・再生不溶性貧血,糖尿病性腎症,乾癬。
・糖尿病の壊死の症例。
・糖尿病の壊疽,腎症の症例。
・リンパ腫の糖尿病閉塞性動脈硬化症で切断を免れている症例。補気清熱の臨床応用。
・内分泌科の糖尿病合併下腿潰瘍例,皮膚科の帯状疱疹の抗ウイルス薬なしでの傷の治り方がきれい。
・糖尿病病棟の症例。
・糖尿病壊疽例に対し、中医学的治療により、足の切断を免れた例が印象に残った。
・qi先生の脱疽の症例。
◇成都の中医臨床の特徴,有用性は,どのようなところにあると感じたか?
・郭先生の影響かと思いますが、かなり伝統医学の色彩が濃いこと。薬の配合より、治法を重視している点。
・伝統医学としての中医学の伝統を堅く守り妥協しないで,しかも柔軟性を持つという実力が並みでない。中医学に対する信念を肌で感じた。
・症状を方剤や中薬にすぐ結びつけるのでなく,弁証という中医の基本理論に必ず戻っていること。
・どの先生も弁証論治を大事にし,基本に忠実だと感じた。
・中医学の基礎に重きを置きながら,うまく中西医結合され臨床に生かされている点。
・糖尿病の中医学専門家があれだけいること。
・平易な方薬の組み合わせで難病に著効を得ている点。西洋医学の有効性も踏まえ,お互いの利点を中庸を得ながらうまく臨床応用している点。
・理論と所見のとり方が明瞭で,空理空論を感じることがなかった。科学的に感じられた。
・古方活用の巧みさ。四川地域特有の生薬活用。その他多。
・現代医学的な難治例に対して、現代医学的手法からの脱却を図ろうとしている点。通常は難治とされる例に対して、あきらめずに、果敢に中医学的治療を試みている。
・弁証論治に則った治療効果のすばらしさ。
以上,貴重なご意見の数々,本当にありがとうございました。
成都中医薬大学に研修に行ってつくづくよかったと思います。
それから,
◇このような研修旅行の企画があれば,また参加を希望されますか?
この問いにはみなさんが,「また参加したい」 とご回答くださり,感激です!
◇次の企画があったら研修場所はどこがいいですか?
これには,「また成都をみたい」と「他の大学を見たい」 が半々でした。
具体的なご意見としては,
・田舎でも良い。大学以外の叩上げの中医を見てみたい。
・成都の先生方と年1回交流していくことによって,人間関係を深め,情報交換していくのも1つの方法。
との声が聞かれ,どちらにも「ごもっとも!」と共感せずにはいられません。
欲を言えば,2種類の研修ができれば理想的ですね。
それから今回ご参加いただけなかった多くの関西方面の先生方のために,関西出発も実現できれば…と思います。
準備はたいへんですが,いろいろと夢は膨らみます。
中医学の本場・中国での臨床研修という貴重なチャンスを,当社では今後もみなさまにご提供していけたらなと考えております。
次回企画に,また多くのみなさまにご参加いただければうれしいです。
みなさまからお聞きしたご意見・ご感想を紹介します。
東洋学術出版社 2006成都中医薬大学研修旅行
アンケート 集計結果
■全体評価
内容がたいへんよかったとの回答が多かったTOP3は,
郭子光先生,qi魯光先,周訓倫先生
でした。中薬炮製実習の胡昌江先生もかなり評価が高かったです。
◇個別の講義の中で,特によかったもの,印象に残ったものは?
・郭子光先生の臨床姿勢。
・郭子光先生は,抜群の印象。言う言葉もないくらいよかった。
・郭子光先生の講義は,和文の資料も準備してくださり,非常にすばらしかった。
・やはり郭先生の命門学説に基づいた臨床の話は良かった。もっと複雑な症例も勉強してみたかった。
・郭先生の血液難病への中医の考え方が勉強になった。
・郭子光先生と周訓倫先生がすばらしかった。
・郭子光先生の肝の疏泄と増多、増少の理論と崇高なお人柄。胡昌江先生の炮制実習。qi先生の弁証論治による治療効果の素晴らしさと患者さんへの温かい包容力。
・qi教授の臨床講義は本当にすばらしかった。重症患者を中医学でレスキューするという内容は聞いていて感動的だった。
・郭子光先生の血球増多症と減少症に対する弁証論治。周訓倫先生の講義でのディスカッション形式。
・周先生の「日本の皆さんはこれをどう弁証しますか?」の問いに応えられてよかった。
・炮製の講習と実習がよかった。臨床研修もたいへん刺激になった。
・炮製実習。炮製の意味をはっきり示し,実習も多彩に準備され,中薬使用の奥深さを実感できた。
◇中医学に関して,これまで抱いていた疑問・質問の中で何か解決したことはありましたか?
・命門の考え方。
・「命門の火」は当然,相火・三焦などの今まで頭の中で思弁的概念であったものの実体化ができた。
・これまで勉強してきた中医学の方法や方向性に間違いがないことを実感できてうれしく感じた。
・どの先生も「基礎理論に忠実であれ」と教えられたことで,立つべき位置がはっきりした気持ちになった。解毒→補気への病証=方剤選択の時期がはっきりわかった。
・弁証論治,中医学の原理原則を忠実に追求し続ける態度と実力に感銘を受けた。改めて中医基礎理論を今読み返し始めた。
・弁証と弁病。どちらにも偏らない,この2つの視点が必要だということ。
・中西医結合ということが,一般的に考えられていることを確認した。
・周訓倫先生から、慢性腎不全維持透析例において透析離脱が可能であると伺い、同例の中医学治療に対し、希望を持つことができた。
・久病入絡により、瘀血を考慮にいれること。
◇個別の症例の中で,特に参考になったもの,印象に残っているものは?
・糖尿病の足の潰瘍壊死の症例は今後応用できそう。
・糖尿病症の実習は圧倒された。「弁証論治」の大切さを改めて実感した。
・糖尿病の治療例。
・再生不溶性貧血,糖尿病性腎症,乾癬。
・糖尿病の壊死の症例。
・糖尿病の壊疽,腎症の症例。
・リンパ腫の糖尿病閉塞性動脈硬化症で切断を免れている症例。補気清熱の臨床応用。
・内分泌科の糖尿病合併下腿潰瘍例,皮膚科の帯状疱疹の抗ウイルス薬なしでの傷の治り方がきれい。
・糖尿病病棟の症例。
・糖尿病壊疽例に対し、中医学的治療により、足の切断を免れた例が印象に残った。
・qi先生の脱疽の症例。
◇成都の中医臨床の特徴,有用性は,どのようなところにあると感じたか?
・郭先生の影響かと思いますが、かなり伝統医学の色彩が濃いこと。薬の配合より、治法を重視している点。
・伝統医学としての中医学の伝統を堅く守り妥協しないで,しかも柔軟性を持つという実力が並みでない。中医学に対する信念を肌で感じた。
・症状を方剤や中薬にすぐ結びつけるのでなく,弁証という中医の基本理論に必ず戻っていること。
・どの先生も弁証論治を大事にし,基本に忠実だと感じた。
・中医学の基礎に重きを置きながら,うまく中西医結合され臨床に生かされている点。
・糖尿病の中医学専門家があれだけいること。
・平易な方薬の組み合わせで難病に著効を得ている点。西洋医学の有効性も踏まえ,お互いの利点を中庸を得ながらうまく臨床応用している点。
・理論と所見のとり方が明瞭で,空理空論を感じることがなかった。科学的に感じられた。
・古方活用の巧みさ。四川地域特有の生薬活用。その他多。
・現代医学的な難治例に対して、現代医学的手法からの脱却を図ろうとしている点。通常は難治とされる例に対して、あきらめずに、果敢に中医学的治療を試みている。
・弁証論治に則った治療効果のすばらしさ。
以上,貴重なご意見の数々,本当にありがとうございました。
成都中医薬大学に研修に行ってつくづくよかったと思います。
それから,
◇このような研修旅行の企画があれば,また参加を希望されますか?
この問いにはみなさんが,「また参加したい」 とご回答くださり,感激です!
◇次の企画があったら研修場所はどこがいいですか?
これには,「また成都をみたい」と「他の大学を見たい」 が半々でした。
具体的なご意見としては,
・田舎でも良い。大学以外の叩上げの中医を見てみたい。
・成都の先生方と年1回交流していくことによって,人間関係を深め,情報交換していくのも1つの方法。
との声が聞かれ,どちらにも「ごもっとも!」と共感せずにはいられません。
欲を言えば,2種類の研修ができれば理想的ですね。
それから今回ご参加いただけなかった多くの関西方面の先生方のために,関西出発も実現できれば…と思います。
準備はたいへんですが,いろいろと夢は膨らみます。
中医学の本場・中国での臨床研修という貴重なチャンスを,当社では今後もみなさまにご提供していけたらなと考えております。
次回企画に,また多くのみなさまにご参加いただければうれしいです。