中医は中国の誇る医療ですが,実際に現代人に中医がどう評価されているのか,また中医は疾病に対する治療効果のある医療として認識されているのか,中医療法はどの程度理解されているのかといった項目に関して,アンケート調査を行った結果を,四川省中医薬研究院中医医院・張毅氏が中国中医薬報(2006.08.21)に発表されています。その概要を以下にまとめます。
アンケート調査は,20歳以上の成都市民1193人に対して行われました。有効回答1176人のうち,中医療法に関する理解についての質問では,「理解する」と回答した人の割合は中成薬で68.0%,中薬の煎じ薬で57.9%,鍼灸で40.9%,その他は中医外治薬,推拿,気功導引の順となり,中医のいかなる内容もすべて理解しなかった人は3.9%だった。その内訳は,中成薬30.7%,中薬の煎じ薬20.4%,そのほかは中薬外治法,推拿,中医食療,中薬の健康食品,鍼灸,薬浴,気功導引,中医美容の順となった。
中薬の治療効果に対する認識調査において,「非常に有効」は7.5%,「有効」は34.4%,「まあまあ」は36.1%,「あまり有効でない」および「無効」は1.5%,無回答が20.5%だった。
人々がなぜ中医治療を信頼し選択するのかについて,その理由を調査したところ,「副作用が小さい」が25.2%,「治療効果がよい」が23.4%,「病気を治すと同時に養生ができる」が20.8%,「治療費が安い」が22.4%だった。
その反対に,中医治療を選ばない人の理由を調査したところ,「煎じるのが面倒」が29.9%,「味が苦い」が16.8%,「その他」が12.6%,「衛生的でない」が6.8%,「治療効果が十分でない」が2.7%,「中医を理解していない」が3.3%,「中医を信頼できない」が0.5%だった。
この結果をふまえて,張氏は積極的な中医薬の知識の普及の必要性を訴えています。広く中医薬文化を宣伝し,中医薬による疾病予防・治療の理念を人々に浸透させて,中医薬を利用した疾病予防・治療および自己健康管理の意識と能力を養うことが重要であると述べています。
また中医普及における大きな問題点の1つとして,中薬の剤型と服用しにくさが中医の利用を大いに制約しており,また効力の発揮にも影響するため,その分野における研究・改善を急ぐべきであることも取り上げられています。
そして,最後に中医学の普及のためには,医者は中医学の知識を学ぶだけではなくて,より一層患者の信頼を得る努力をするべきであると強調しています。
アンケート調査は,20歳以上の成都市民1193人に対して行われました。有効回答1176人のうち,中医療法に関する理解についての質問では,「理解する」と回答した人の割合は中成薬で68.0%,中薬の煎じ薬で57.9%,鍼灸で40.9%,その他は中医外治薬,推拿,気功導引の順となり,中医のいかなる内容もすべて理解しなかった人は3.9%だった。その内訳は,中成薬30.7%,中薬の煎じ薬20.4%,そのほかは中薬外治法,推拿,中医食療,中薬の健康食品,鍼灸,薬浴,気功導引,中医美容の順となった。
中薬の治療効果に対する認識調査において,「非常に有効」は7.5%,「有効」は34.4%,「まあまあ」は36.1%,「あまり有効でない」および「無効」は1.5%,無回答が20.5%だった。
人々がなぜ中医治療を信頼し選択するのかについて,その理由を調査したところ,「副作用が小さい」が25.2%,「治療効果がよい」が23.4%,「病気を治すと同時に養生ができる」が20.8%,「治療費が安い」が22.4%だった。
その反対に,中医治療を選ばない人の理由を調査したところ,「煎じるのが面倒」が29.9%,「味が苦い」が16.8%,「その他」が12.6%,「衛生的でない」が6.8%,「治療効果が十分でない」が2.7%,「中医を理解していない」が3.3%,「中医を信頼できない」が0.5%だった。
この結果をふまえて,張氏は積極的な中医薬の知識の普及の必要性を訴えています。広く中医薬文化を宣伝し,中医薬による疾病予防・治療の理念を人々に浸透させて,中医薬を利用した疾病予防・治療および自己健康管理の意識と能力を養うことが重要であると述べています。
また中医普及における大きな問題点の1つとして,中薬の剤型と服用しにくさが中医の利用を大いに制約しており,また効力の発揮にも影響するため,その分野における研究・改善を急ぐべきであることも取り上げられています。
そして,最後に中医学の普及のためには,医者は中医学の知識を学ぶだけではなくて,より一層患者の信頼を得る努力をするべきであると強調しています。