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中国でも肥満と高血圧が欧米並の社会問題に

ここ数年来,中国でも国民の食事や生活様式の変化のため,高血圧や肥満症の発症率が明らかに上昇傾向にあるようです。

中国衛生省は近く,《高血圧の予防・治療に関する宣伝・教育のための知識要綱》を発布するとのこと。高血圧発症率は1991年の調査結果と比較して,2002年には31%上昇し,患者数は約7000万人超の増加。成人の高血圧の発症率は18.8%,つまり全国におよそ1億6000万人の高血圧の患者がおり,成人の5人に1人は高血圧であるとみられます。

また中国の成人のうち,太り気味の人および肥満症の人の率は,それぞれ22.8%と7.1%で,その数はそれぞれ2億人,および6000万人超。さらに,きわめて重度の肥満者は3.01%おり,その数は3900万人を上回るそうです。1992年の調査結果と比較すると,成人のうち,太りぎみの人の率は39%,肥満症の人の率は97%上昇という結果です。

「これから30年間で肥満人口は現在の4倍に達する」との見解を述べている医師もおり,中国でも肥満対策が急務となってきているようです。

中医学を活かした治療法の研究も,今後より活発に行われていくかもしれませんね。

コメント (2)

毛塚重行:

 私が南京中医薬大学に留学中(2000年9月〜2年間)でも,臨床見学の時には,高血圧・糖尿病・高脂血症の患者さんが多かったですよ。この3つは三高などと呼ばれてました。

編集部s.:

コメントありがとうございます。
「三高(高血圧・高血糖・高脂血症)」に対しては,中国でも中西医結合によって治療することのほうが多いでしょうか。

いまメタボリックシンドロームが問題視されていますが,肥満に「三高」のうちの危険因子を複数あわせもつ患者さんは心筋梗塞、脳血管疾患などの動脈硬化性疾患を発症する危険がぐっと高くなります。
日本では問題となる症状の種類と程度に対応して,「降血圧薬(数種類)+糖尿病治療薬(数種類)+高脂血症治療薬(数種類)+その他」と足し算ですごい数のくすりを飲んでいる患者さんが大勢いるのをみると,なんだか胸が痛くなります。

「三高」は生活習慣と密接に関わる病態だけに,中医学の養生法や治療法がもっと生かされるべき分野ですね。

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2006年01月24日 09:50に投稿されたエントリーのページです。

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