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【訃報】国医大師・賀普仁先生が逝去
「賀氏三通法」の提唱者で,第1期国医大師の賀普仁先生が,2015年8月22日,北京で逝世された。享年89。
賀普仁先生は,1926年河北省淶県生まれ。1940年,14歳のときに北京の針灸名家である牛沢華氏に師事して中医針灸を学ぶ。1943年曹鐘声老師を師と仰ぎ八卦掌を学ぶ。1948年独立して医業を始める。1956年北京中医医院針灸科に配属され,以後30年にわたって針灸科主任を務める。中国科協委員・中国針灸学会副会長・北京針灸学会会長・中国中医薬学術研究促進会理事・北京針灸三通法研究会会長等を歴任。2009年には第1期国医大師に指定された。
賀普仁先生は,中医の伝統理論・技法・臨床実践を深く掘り起こし,「病多気滞」の中医病機学説と,「賀氏針灸三通法」の学術体系を確立したことで知られる。理論研究・治療方法・針具等で創新したものは数多く,賀氏火針針具を発明し,国家標準の火針技術操作規定を制定し,針灸銅人を開発した。『針灸治痛』『針具針法』『針灸歌賦臨床応用』『毫針療法図解』『火針療法図解』『三稜針療法図解』『臨床点評本中華針灸宝庫・明清巻』など数多くの学術書を主編。
日本では,2009年に『針具針法』の日本語版である『針灸三通法』(名越礼子訳・賀偉日本語版監修,東洋学術出版社刊)が刊行されており,実践的価値の高い3つの通法(毫針による微通法,火針による温通法,三稜針による強通法)を学習する決定版として日本にも影響を与えた。
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