中医学の東洋学術出版社：中国最新情報

　このほど，国家薬典委員会は『中華人民共和国薬典』（2015年版）が第10期薬典委員会執行委員会全体会議の審査を経て公布されることを発表した。本年12月1日から実施される。新版の『中国薬典』の第１部では薬剤と刻み生薬618種，植物油脂と抽出物47種，複方製剤と単味製剤1,493種，第2部では合計2,603種が収載されている。
　国家薬典委員会の責任者によると，2015版『中国薬典』では薬物の安全性・有効性・品質レベルについて収載しており，標準的な技術規定を整え，薬典の標準において系統化・規範化の面で強化したという。また付録（通則）と補助材料は単独で1巻にまとめられており，全4部から構成されている。
　新版『中国薬典』では薬剤中の二酸化硫黄の残留限度量の標準を示し，重金属・有害元素・アフラトキシン・農薬残留量などの測定限度の標準の構築を促進し，重金属と中薬剤の有害物質の規制面で強化されている。