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肝線維化を抑制する中成薬・扶正化瘀錠,FDA第2相臨床試験終える

 2013年11月11日,中成薬・扶正化瘀錠(扶正化瘀片)のFDA第2相臨床試験終了の発表会が北京で開催された(中華中医薬学会・中国中西医結合学会・上海中医薬大学・上海市中医薬研究院の共同開催)。
 主要研究者の一人,米国カリフォルニア大学サンディエゴ校のTarek Hassanein教授は,この臨床研究によって,扶正化瘀錠が慢性C型肝炎の肝線維化治療に対して,安全性・耐性・有効性が検証されたと述べたという。
 扶正化瘀錠は2006年からFDAの第1相臨床試験が免除され直接第2相臨床試験に入っていた(関連情報)。試験は上海現代中医薬株式有限会社が主導し,米国の8つの権威ある臨床センターが参加したものである。国際的に権威ある医療機関と国際的に著名な肝臓病専門家が共同で,プラセボ対照のランダム化二重盲検多施設試験によって,肝組織の病理検査の結果にもとづき治療効果を評価してきた。
 このたび第2相臨床試験を無事に終え,安全性と肝線維化の改善に良好な評価が得られたことで,肝線維化治療の領域で世界をリードする立場にたち,中国オリジナルの中成薬が国際市場登場に向け大きく前進した。
 肝線維化は各種の慢性肝疾患の鍵となる特徴的な病理である。扶正化瘀錠は伝統的中医理論に立脚し,肝線維化のポイントとなる病機を気虚・血瘀と捉え,補中益気と同時に活血化瘀によって治療する。
 上海中医薬大学副学長で扶正化瘀錠の研究開発者の一人,劉平教授は,西洋医学とは異なって,中医は肝線維化に対して適度に調節することで治療効果をあげる。扶正化瘀錠は冬虫夏草の「補中益気」と,丹参・桃仁の「活血化瘀」によって扶正補虚すると同時に,人体の免疫力を強化して,それによって更に治療効果を高めていると述べた。

(編集部)


『中医雑誌』2013年23期,1995頁,「現代中医薬」サイト(http://www.sundise.com/index.jsp)参照


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