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中国の国家衛生・計画生育委員会 H7N9鳥インフルエンザ診療計画を公布
中国の国家衛生・計画生育委員会は,1月26日,H7N9鳥インフルエンザ診療計画を公布した。発病メカニズムと病理・臨床症状・診断と鑑別,治療方法,院内感染の予防等一連の対策について述べたもので,その中の「治療」の部分で中医の弁証論治が単独で併記されている。
診療計画で示された,H7N9鳥インフルエンザに対する中医弁証論治は以下のとおり。
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〈1〉排毒犯肺・肺失宣降証 (疑い症例あるいは軽症者) |
【症 状】 | 発熱・咳嗽・少痰・頭痛・筋肉関節痛・舌紅苔・脈数滑 |
【治 法】 | 清熱解毒・宣肺止咳 |
【参考処方】 | 銀翹散合白虎湯 |
【中成薬】 | 疏風解毒カプセル・蓮花清瘟カプセル・金蓮清熱発泡錠など清熱解毒・宣肺止咳の効果のある薬物。痰熱清注射剤・喜炎平注射剤・熱毒寧注射剤・血必浄注射剤・参麦注射剤など。 |
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〈2〉疫毒壅肺・内閉外脱証 (高熱・急性呼吸不全症候群・感染性ショックなどの患者) |
【症 状】 | 高熱・咳嗽・痰少で喀痰し難い・息苦しい・喘促・喀血・あるいは紅色の泡沫痰を吐く・四肢末端が温まらない・四肢厥逆・躁擾不安・甚だしければ神昏譫語・舌暗紅・脈沈細あるいは弱くて絶えそう。 |
【治 法】 | 解毒瀉肺・益気固脱 |
【参考処方】 | 宣白承気湯合参萸湯 |
【中成薬】 | 参麦注射剤・参附注射剤・痰熱清注射剤・血必静注射剤・喜炎平注射剤・熱毒寧注射剤等。 |
*注意:中薬の煎剤・中成薬・中薬注射剤を予防として使用せず,早期では中西医結合によって治療すること。 中国中医薬報[2014.1.27]
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