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馬王堆を超える発見か!?
このほど,成都市金牛区天回鎮老官山漢墓の発掘調査が完了した。同調査では,前漢時代の土坑木椁墓4基と,貴重な文物が多数出土した。成都文物考古研究所の謝涛副研究員は,今回920の竹簡が発掘され,このうち10部が医書であったと述べた。
これらの医書は,『五色脈診』以外は書名がなく,初期整理の段階で,暫定的に『敝昔医論』『脈死候』『六十病方』『尺簡』『病源』『経脈書』『諸病症候』『脈数』と名づけられた。その内容は内科・外科・婦人科などにおよび,扁鵲学派が失った医書であることが確認された。このほかに,「心」「肺」などの小さな文字が彫られた経絡人形も見つかった。このうち,初めて発見された『医馬書』は,中国獣医史の空白をうめたといわれる。
これまでにも,馬王堆や張家山漢墓において医学文献が発掘されたが,成都天回鎮で出土された医簡は,現時点において医学史上最大数で,最も集中して発掘されたものであり,また,医学と最も密接に関係しているという。
[中国中医薬報2013.12.20]
翻訳:平出由子
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