サイト内キーワード検索


お問い合せ

東洋学術出版社

〒272-0021
 千葉県市川市八幡
 2-16-15-405

販売部

  TEL:047-321-4428
  FAX:047-321-4429

編集部

  TEL:047-335-6780
  FAX:047-300-0565

▼中国最新情報

« 中国最新情報 トップに戻る

『チベット医薬大典』を刊行

 中国最大規模のチベット医薬文献編纂事業として編纂作業が続けられてきた『チベット医薬大典』(『蔵医薬大典』)が,このほど中国の民族出版社より刊行された。先ごろ,青海省の西寧で行われた『蔵医薬大典』科学技術成果評議会の席上でも,同事業の成果は国際的にもトップレベルに達していると,中国のチベット学界・中医薬界・チベット医薬界の権威ある専門家たちが評価した。
 『チベット医薬大典』は全60巻,6,000万字からなり,チベット医学史・古代医学書籍・四大医学経典・臨床医学書・薬物識別・薬物方剤・薬材の炮製・儀軌(儀式を執り行う規則)頌詞(ほめたたえる言葉)など8大部門に分かれており,チベット医薬経典・古文書および現代を代表する著作を合計638部収録している。同書は,チベット医学の理論から実践に至るまで,ほぼすべての内容を含んでおり,紀元前7世紀から現在に至るまでの2,900年あまりの歴史が記されている。まさに,チベット医薬学理論と実践の集大成であり,チベット医薬文化の源流から全体系まで,すべての内容がくまなく収められている。
 青海省チベット医薬研究院は,1990年代初頭から同書の編纂を開始し,艾措千教授が主編を担当し,青海・西蔵・甘粛・四川・雲南・北京などの省・区・市の,チベット医薬の専門家と文献の中心的な研究者たちにより編纂委員会を結成した。また,中医の大家である強巴赤列氏,四川省の十大名医の1人である旦科氏,全国著名チベット医学家の阿克尼瑪氏を学術顧問として招き,中国のチベット医薬文献研究の最高レベルを代表する書籍となっている。


中国中医薬報[2012.12.24]
翻訳:平出由子


ページトップへ戻る