（１）全国の中医薬科学研究機関
2011年の全国の中医薬科学研究機関は合計で138カ所あり，このうち，科学研究・技術開発機関は88カ所，科学技術情報・文献機関が２カ所，研究開発活動機関は31カ所，県直轄の研究・開発機関は17カ所である。2010年の全国の中医薬科学研究機関は140カ所であるため，２カ所減少したことになる。
（２）全国の中医薬科学研究機関人員
2011年の全国の中医薬科学研究の新採用人員は1,192人，減少人員は559人で，現在就業している人員の総数は19,037人となっており，2010年の人員総数17,990人に比べ1,047人増加している。
機関の種類別データは，科学研究・技術開発機関の就業人数が15,824人，科学技術情報・文献機関は124人，研究開発活動機関は2,310人，県直轄の研究開発機関は779人である。
（３）全国の中医薬科学研究機関の科学技術成果
2011年の全国の中医薬科学研究機関における研究テーマは2,305であり，2010年の2,163に比べ142テーマ増加した。発表された科学技術論文は合計で6,118篇あり，このうち国外で発表されたものは367篇で，出版された科学技術関係の著作は258であった。2010年の全国の中医薬科学研究機関が発表した論文は4,997篇で，2011年は1,121篇の増加となっており，このうち国外で発表された論文も58篇増加している。
2011年の全国の中医薬科学研究機関の特許申請受理数は340件で，特許権授与数は161件，特許所有権譲渡および許可数は４件，特許所有権譲渡および許可収入は35万元（約447万円）だった。2010年に比べると，特許申請受理数は122件，特許権授与数は98件，特許所有権譲渡および許可数は２件増加しているが，特許所有権譲渡および許可収入は60万元（約766万円）減少している。
2011年に全国の中医薬科学研究機関が，対外科学技術サービス活動に参加した業務量は5,365人/ 年であり，2010年に比べ4,398人/年増加した。
（４）全国の中医薬科学研究機関の重点発展学科
2011年の全国の中医薬科学研究機関の重点発展学科は合計で117学科であり，すべて科学研究と技術開発機関の重点発展学科である。このうち，中医学は33学科，民族医学が３学科，中西医結合医学が３学科，中薬学が65学科，中医学・中薬学のその他の学科が３学科となっている。2010年に比べ，全国の中医薬科学研究機関の重点発展学科は11学科増加しており，このうち中医学は３学科，中薬学は４学科，中医学・中薬学のその他の学科は１学科増加しているが，中西医結合医学は４学科減少している。
（つづく）
翻訳：平出由子
出典：中国中医薬報（2012.10.8）
