（１）中医薬専門を設置している高等教育機関
2011年の全国の高等中医薬教育機関は46校あり，中医薬学科を設置している高等西洋医薬教育機関は88校，中医薬学科を設置している高等非医薬教育機関は118校ある。このうち，中医薬専門学科を設置している高等西洋医薬教育機関は，2010年の83校に比べ５校増加し，中医薬専門学科を設置している高等非医薬教育機関は10校減少した（減少した原因は，2011年の高等教育統計は，科学研究所のデータを含んでいないため）。
（２）高等中医薬教育機関の学生数
2011年の全国の高等中医薬教育機関の卒業生数は118,618人であり，学生募集人数は148,213人，在校学生数は490,208人，卒業予定人数は119,122人である。これは，2010年の全国の高等中医薬教育機関の，卒業生数114,079人，学生募集人数114,919人，在校学生数460,939人，卒業予定人数115,279人に比べ，それぞれ4,539人，3,294人，29,269人，3,843人増加している。
（３）高等中医薬教育機関の外国人留学生数
2011年の全国の高等中医薬教育機関の外国人留学生募集総数は1,857人で，在校留学生数は5,631人，同年卒業（修了）留学生数は2,136人，学位授与人数は928人である。これは，2010年の全国の高等中医薬教育機関の，留学生募集人数1,638人，在校留学生数5,860人，同年卒業（修了）の留学生数1,507人，学位授与人数793人に比べ，それぞれ219人の増加，229人の減少，629人の増加，135人の増加となっている。
（４）高等中医薬教育機関の教員数
2011年の全国の高等中医薬教育機関の教職員総数は37,984人に達し，2010年の教職員総数35,942人に比べ2,042人増加している。このうち，専任教師は23,492人で，2010年の21,807人に比べ1,685人増加している。また，専任教師の学歴構成は，高学歴に移行する傾向が現れており，ここ２年間で大卒が45.97%から43.67%と2.3ポイント減少しており，修士は37.55%から38.25%に，博士は14.70%から15.64%へと増加している。
（５）大学院の指導教師
2011年の全国の中医薬教育機関の，大学院の指導教師は合計で9,448人である。このうち，博士課程の指導教師は763人，修士課程の指導教師は7,825人で，博士・修士両課程の指導教師は860人であり，2010年に比べ，それぞれ50人，392人，101人増加している。
（６）中等中医薬教育機関
2011年の全国の中等中医薬教育機関は55校あり，中医薬専門学科を設置している中等西洋医学教育機関は142校，中医薬専門学科を設置している中等非医薬教育機関は170校である。これは2010年の，全国の中等中医薬教育機関65校，中医薬専門学科を設置している中等西洋医学教育機関157校，中医薬専門学科を設置している中等非医薬教育機関189校に比べ，それぞれ10校・15校・19校減少している。
（７）中等中医薬教育機関の学生数
2011年の全国の中等中医薬学校の学生募集人数は42,733人，在校学生数は130,852人，卒業予定人数は39,976人である。2010年の全国の中等中医薬学校の学生募集人数は57,811人，在校学生数は152,973人，卒業予定人数は39,592人で，学生募集人数は15,078人，在校学生数は22,121人減少しており，卒業予定人数は384人増加している。
（８）中等中医薬学校の教職員数
2011年の全国中等中医薬学校の教職員数は合計で4,394人であり，このうち専任教師は2,918人である。2010年の全国の中等中医薬学校の教職員数は5,647人で，このうち専任教師3,236人であり，それぞれ1,253人・318人減少している。（つづく）
翻訳：平出由子
出典：中国中医薬報（2012.10.8）
