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「健康中国2020」の研究報告を公表(中国衛生部)
8月17日,中国衛生部は北京において中国衛生フォーラムを開催し,『「健康中国2020」の戦略研究報告』を公表した。これは,2009年に中国政府が公表した「健康中国2020」(中国国民全体を対象に2020年までに基本的医療サービスの提供の実現を目指した医療改革の実施計画)の新たな施策を示したもの。報告のなかでは,中医学など中国の伝統医学の力を発揮し国民の健康を保障するよう提起しており,以下のような具体的な目標が示された。
(1) | 2020年までに中医学によるサービス体制を確立して,社区や郷・鎮の診療所の95%に中医科を設置する。 |
(2) | 中医学のサービス範囲を拡大して,中医や中西医結合による医療サービスがカバーする割合を,都市では95%,農村では90%にまで高める。 |
(3) | 選りすぐられた100項目の中医技術をまとめて,それぞれ操作や技術の基準を作って全国の地域の90%に普及させる。 |
(4) | 中医学による難病・慢性疾患・伝染病の予防・治療に向けた科学研究体制を確立する。 |
(5) | 中医学の人材育成において質,数ともに高めて,中医学に関わる医師の割合を上げて,中医スタッフを23%増やし,中医系総合医の割合を25%に高める。 |
(6) | 中医の養生保健や健康に関する知識を普及させ,中医学の方法と技術の認知率を90%に達させる。 |
(7) | 中医産業の生産額を大幅に向上させて健康産業の生産額における比率を高める。 |
(8) | 中薬資源の開発と利用を重視し,すべての薬材で人口栽培を実現する。 |
(9) | 現代医学に対する中医学オリジナルな考え方の寄与率を上げて,人類の健康事業に対する中医診療モデルの貢献度を大幅に向上させる。 |
(編集部)
☞中国衛生部
中国中医薬報(2012.8.20)
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