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　「深圳経済特区中医薬系列標準と規範」の徹底実施に向けた会議が，７月９日深圳で行われた。衛生部副部長・国家中医薬管理局長である王国強氏は同会議の席上，今後の中医薬事業発展における標準化の重大な意義を十分に認識し，中医薬の標準化の歩調を加速すると強調した。
　　また王国強氏は，中医薬の標準化構築に向けた全体的な構想を整理し，健全な中医薬標準体制や中医薬の標準化支援体制の強化を主要な任務とすると話した。さらに，中医薬の標準化管理体制および運用体制をさらに整えることに重点をおき，中医薬の標準化に影響を及ぼし制約する問題を解決したり，中医薬の標準化作業の基礎を固めることに力をいれるとも話した。これにより，中医薬標準化の発展戦略研究を基礎とした，中医薬標準発展計画の策定・実施から着手し，中医薬事業の発展において，中医薬の標準化が全面的に指導的かつ支援的役割を果たせるようにする。
　　中医薬の標準化構築の基本原則を把握するためには，中医薬事業発展の全貌や，国民の中医薬サービスに対するニーズに応えるという姿勢を堅持しなければならない。また，全容を見渡し，系統的に計画を進めて全体的な計画を強化し，段階的・計画的に全体計画を推進させる。標準化の指導的意義を求め，その実用性を重視し，基本的で共通認識されやすい標準の策定から開始し，容易なものから難しいものへと順を追って進める。さらに標準は，策定の研究と応用の推進をともに重視し，標準レベルを向上させると同時に，標準の応用効果も考慮に入れて，まず国内の基礎業務を重点的に行い，その後国際標準業務を行って，国際標準が国内標準を促進するようにする。
　　王国強氏は，「標準化の構築は，中医薬事業の発展において，戦略的・基本的・全面的な作用を発揮する。標準は学科の成熟度を示す重要な指標であり．学術の発展と技術レベルという重要な要素を具体的に示すものである。また，学術の発展を推進するために有効的な要素であり，技術的経験や技術の開発・伝播の主要なプラットホームでもある。標準化の構築は，中医薬の学術的発展を推進するために必要であり，中医薬の成果を推し広め伝えるために重要なものである。標準化は，中医薬の品質や安全性を保障するための基本的根拠となり，中医薬の近代化を推進するうえで重要なプロセスでもあり，中医薬の国際的伝播を促進するため，切実に必要とされているものなのである」と話した。
　　「深圳経済特区中医薬系列標準と規範」は，2011年９月に深圳市法制化手続きを通過して正式に施行され，「中医・中西医結合医療機関設置標準および行政許可実施方法」「中薬材・方剤コーディング規則およびその応用」「中薬処方および調剤技術規範」が含まれる。これは，中国で初となる，地方における中医薬関連の標準規範であり，同標準規範の公布・実施により，深圳市は医療改革を実施し，中医薬のサービス能力およびレベルを全面的に向上させることを重視して，市民が安全で有効的に薬品を使用することを保障した。また，各中薬材や方剤にそれぞれＩＤコードを付与し，情報化技術の力を借りて，中医薬を全世界に向け発信させた。
　　王国強氏は，「標準と規範」の策定と実施を十分に認めており，「標準と規範」の徹底実施をきっかけに，深圳市が中医薬サービスの質や中医薬業界の管理レベルをさらに向上させ，中医薬の標準化構築の歩調を速めることを希望すると話した。
　　同会議は，深圳市衛生人口計画生育委員会・市場監督管理局・薬品監督管理局が共同で開催した。

中国中医薬報［2012.07.11］

翻訳：平出由子