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第3回ISO/TC249会議が開催
5月21日~24日にかけて,第3回国際標準化機構中医薬標準化技術委員会(ISO/TC249)会議が韓国(テジョン)で行われ,中国・オーストラリア・カナダ・ドイツ・イタリア・日本など14カ国が参加した。国家中医薬管理局・国家標準化管理委員会は同会議上,ISO国際標準という主要テーマに関する10項目を提出し討論を繰り広げた。
同会議では,中国・韓国・ドイツ・カナダの4カ国が,合計で23のプロジェクトを提案した。このうち,中国が提案し,すでにISO国際標準で立案された「針灸針」と「人参種子・種苗」の2項目は,順調に委員会の草案段階に進んだ。また,「艾灸具」「電気針機器」「薬煎器」「伝統薬剤の重金属限度基準」「中薬材基本名称・専門用語」「中草薬コーディングシステム」など新たな6項目も,国際標準の提案段階に入っており,31のメンバー国投票により,ISO国際標準項目に組み入れられるか否かが採決される。「中医薬基本名称および専門用語標準」と「中医薬専門用語集の構成標準(臨床専門用語部分)」の2項目は,改善後に再討論を行う。
中医薬の国際貿易が日々盛んになるにつれ,中医薬の国際標準化は克服すべき国際技術障害となり,また中薬製品の国際的競争力を強化するうえで有効的な手段となってきている。ISO/TC249が成立して以来,中国は関連する国際標準化作業に積極的に取り組み,2010年には第1回ISO/TC249会議を開催し,オランダで行われた第2回会議にも参加した。現在,中国が関与している国際標準分野は,中薬材・中薬製品・中医薬器機・中医薬情報などに及んでいる。
中国中医科学院中医臨床研究所は,ISO/TC249の国内技術専門機関として,おもに中国の新プロジェクト提案の申請・ISO登録の専門家審査および申請・技術指導・協調組織の専門家のISO/TC249作業の展開計画などを行っている。
中国中医薬報[2012.06.04]
翻訳:平出由子
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