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▼中国最新情報
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中薬では初，薬品として欧州市場に参入
4月18日，中国科学院は記者会見を開き，成都の地奥製薬集団公司が製造開発した｢地奥心血康カプセル｣が，EUで登録され販売されることになったと伝えた。これは，中国が知的所有権をもつ治療薬が先進国の主要市場に投入されるもので，｢ゼロの突破｣を果たす画期的な出来事である。またこれはEU加盟国以外で市場進出を果たす最初の植物薬になる。
これまで中薬は，国際市場においては健康食品あるいはその他の非薬品として扱われてきた。特に2011年からは，欧州薬品監督管理局が欧州市場に入る中薬すべてに対して登録申請を行い許可を得るよう求め，中国の中薬が欧米の主要な医薬市場に参入しにくくなっていた。
｢地奥心康カプセル｣は，中国科学院成都生物研究所の元所長・李伯剛研究員がチームを率い，1988年に開発したもので，独自の知的所有権をもつ中国初の現代中薬であり，国家二類の中薬新薬である。
2006年3月，地奥集団はオランダ応用科学院に属する生物医薬研究所と協力を開始し，EU国際市場に参入できる中薬の研究を行ってきた。2008年3月，地奥集団はオランダの薬品評価委員会にEU薬品登録の申請を行い，同3月にEUのGMP認証の申請も行った。2010年1月，｢地奥心血康カプセル｣は正式にEUのGMP証書を取得。今年3月22日， EUでの登録発売の承認を得たものである。
| 編集部注： | ｢地奥心血康カプセル｣：主要成分は黄山薬から抽出したステロイドサポニン。
活血化瘀・宣痺通陽・芳香温通・補益調気の作用があり，おもに冠心病，狭心症，不整脈，高血圧，高脂血症，瘀血内阻による胸痺，眩暈，息切れ，胸悶などの予防治療に用いられる。（『中国医生臨床用薬手冊』より） |
中国中医薬報［2012.4.20］
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