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国務院 医療制度改革の実施計画を発表

  国務院はこのほど,第12次五カ年計画期間(2011~15年)の医療制度改革の実施計画を発表した。同法案は,2012~15年までの医療制度改革の段階的目標・改革の重点・主要任務を明確に示しており,今後4年間の医療制度改革を指導する文書であるといえる。
  計画の「全体的要求」では,中医・西洋医ともに重んじるという原則を堅持することを挙げている。また「主要な目標」では,中医薬サービスの能力をさらに強化するとしている。
  計画では,中医薬の発展について以下のように示している。

末端医療機関における医療保健の給付政策をさらに強化し,中医薬サービスの使用を奨励する。
1県につき,1~2軒の県レベル病院(県の中医院を含む)に重点をおく。
疾患予防と医療サービスにおける中医薬の力を十分に発揮させる。
都市や農村の末端医療機関を,中医医療サービスの能力強化の重要点とし,2015年までに,95%の地域(社区)衛生サービスセンター,90%の農村の衛生院,70%以上の地域衛生サービスステーション,65%以上の村の衛生室で中医薬サービスを提供できるようにする。
小売薬店における中医の診療サービス提供を奨励する。
有効な中医技術を積極的に推進する。
中薬資源の保護・研究開発および合理的な活用を強化する。


  さらに計画では,2015年までに基本医療衛生サービスをさらに公平に普及させ,サービスのレベルや効率を顕著に向上させることを打ち出している。具体的には以下のとおり。

医療費総額の増加を合理的に抑制し,政府の医療費支出の増加幅を経常財政支出の増加幅よりも大きくする。
政府の医療費支出の経常支出に占める割合を徐々に向上させ,国民負担を軽減し,医療費の総支出に占める個人の医療費支出の割合を30%以下に低下させ,「看病難,看病貴」(病院で診察してもらうことは難しく,治療費も高い)というこれまでの大きな問題を緩和する。
平均寿命を74.5歳にまで延ばし,嬰児の死亡率を12‰以下,また妊産婦の死亡率を10万分の22にまで低下させる。


中国中医薬報[2012.03.23]

翻訳:平出由子


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