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人参の種子・種苗 国際標準へ一歩
ISO国際標準に向け大きな一歩となる草案段階へ入る
12月12~13日,国際標準化機構(ISO)中医薬技術委員会(TC249)中薬材ワーキンググループ(WG1)の第1回会議が北京で開催された。同会議では,中国中医科学院中薬研究所・中国農業科学院特産研究所など国内機関が提出した「人参の種子・種苗の国際標準(草案)」が採択された。
同会議は,中国中医科学院中薬研究所が主催し,「中薬材の品質と安全」をテーマに, WG1の業務範囲及び計画や,「人参の種子・種苗の国際標準(草案)」などについて討論された。会議には,中国・日本・韓国・アメリカ・カナダ・オーストラリア・南アフリカなどの科学研究機関や,企業・政府の標準管理部門の代表が出席した。
ISO中医薬技術委員会は,5つのWGに分かれており,このうち中薬材WGは,中国が幹事を担当している。黄璐琦研究員と王英平研究員を筆頭としたプロジェクトチームは,このほど「人参の種子・種苗の国際標準草案」を完成させ,今回のWG会議に提出した。この草案は会議で採択され,ISO技術委員会の業務手順に従って業務草案段階に入り,ISOの国際標準へ向け大きな一歩を踏み出した。
中国中医科学院中薬研究所は,全国の「中薬材の種子・種苗標準化委員会」の指導機関であり,中国の中薬材国家標準の研究・策定に努めている。また同研究所は,かつて人参の国家標準策定において指導的役割を果たした。今年8月に「人参の種子・種苗国際標準」がISOで立案されてから,同研究所は専門家チームを組織し,国家標準を基礎とした研究を行ってきた。実質的な生産に着目し,収穫過程を追跡して,国際的な研究規範をふまえて新技術を採用し,サンプリング・測量・実験を詳細に行い,研究と改善を進めてきた。同草案は,人参種子の水分含有量・種子の幅・充実度・成熟度・活力および種苗の測量・測定試験などの品質等級標準を設定し,はじめて人参種子・種苗の国際標準の確固とした基礎を打ち立てるものである。
中国中医薬報[201.12.14]
翻訳:平出由子
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