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中国の中成薬,初のEU薬品登録なるか

 中国蘭州市の佛慈製薬有限公司は,5月31日,自社が製造販売する「濃縮当帰丸」をEU伝統植物薬簡易登録(ECTD)のために,スウェーデン国家薬品管理局に申請資料を正式に提出した。中国の中成薬で最初のEU薬品登録に向けた動きだ。
 2010年4月,佛慈・濃縮当帰丸はすでに簡易登録に向けてスウェーデン国家薬品管理局の事前審査を終えており,佛滋製薬は中国で初めて正式にEU植物薬品簡易登録の事前審査を通った企業となっていた。
 これまで,中成薬は補助食品としてEUに輸出されており,医薬品市場に参入できなかった。業界では,『EU伝統植物薬産品法』に照らして登録を進めることは,中薬にとってEUの植物薬市場を切り開き,健全に発展するために必ず通らなければならない道だと認識されていた。しかし7年の経過措置後,現在まで1つの中薬も登録されていなかった。今回,申請を行った濃縮当帰丸は単方製品であるため,複方製品と比べ登録成功に向けハードルは低いとみられている。
 EU加盟国間では薬品法は相互に認められているため,仮にスウェーデンで登録が成功すれば, EUの医薬品市場上で合法的に販売することが可能となる。EUは世界最大の植物薬市場であり,60%以上の欧州人は伝統薬の使用経験があり,全世界の植物薬の市場44.5%を占めている。

[中国中医薬報2011.6.16]


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