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中医薬の「産・学・研」共同体制づくり始まる
5月6日,中国中医科学院と華潤北薬グループは,北京の人民大会堂において,戦略的協力の枠組に合意し調印式を行った。調印式には,衛生部副部長・国家中薬管理局局長の王国強氏,衛生部副部長・国家食品薬品監督管理局局長の邵明立氏,国務院国資委副主任の孟建民氏,北京市副市長の丁向陽氏ら指導者が出席。今回の調印では,中医薬の「産・学・研」共同体制の確立,人材育成の展開,長期にわたる安定した高レベルの戦略的協力パートナーの関係を樹立することなどについて合意した。
中国工程院院士・中国中医科学院院長の張伯礼氏と,華潤北薬医薬グループ有限会社総裁の李福祚氏は戦略的協力の枠組合意に調印。さらに中国中医科学院は,華潤三九医薬株式有限会社(以下,華潤三九)と,山東東阿阿膠株式有限会社(以下,東阿阿膠)と協力意向書を締結した。
今回の協力では,中医薬研究センター,生産基地,治未病研究センターを創設し,さらに深圳に医療機関を設立することになった。このうち中医薬研究センターは,中国国内最大規模で,最先端の中薬の新薬を研究開発するプラットフォームとする意向で,国家重点実験室を作り上げる。
協力意向書によると,華潤三九は,中国中医科学院に属する北京華神制薬有限会社と実験製薬工場と共同出資して,北京に新会社を設立。華潤三九が主に北京の大興工業地区における産業化生産基地建設に出資し,現代化した中薬を製造するリーディングカンパニーとする。また中国中医科学院が技術面と専門家派遣という人材面で協力し,東阿阿膠が資金を投入して,2年以内に治未病センターを設立して運営を始める計画で,国家中薬管理局が推し進める「治未病健康工程」を実施,普及するためのプラットフォーム作りに取り組む。このセンターでは,膏滋薬の配合と加工製作の標準化研究を行い,さらに中医薬養生,膏滋医師,健康管理の専門家の育成訓練を行う。
[『中国中医薬報』2011.5.9]
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