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北京市,新型インフルエンザ対策で200万人分の中薬と中成薬を備蓄
9月16日に行われた北京市衛生局と北京市中医薬管理局の合同記者会見で、北京市政府が7000万元の予算を投入して、200万人分の新型インフルエンザ対策の中薬と中成薬を備蓄することを明かにした。
これまで、北京市の地壇医院や佑安医院などで中医学による新型インフルエンザ治療が行われてきた。これらの治療経験に基づいて、新型インフルエンザの症状や弁証の特徴に合致する中薬や中成薬を選定する作業が行われてきた。この結果、9月1日までに北京市では845例の新型インフルエンザ患者が確認されているが、中医薬だけで治療を行った症例は326例にのぼり、中薬のみの治療や西洋薬と中薬との併用治療が良好な治療効果を生み出すことが明らかになり,高く評価されている。
北京市政府は2009年6月に1000万元を投入して、新型インフルエンザの予防と治療に有効な中薬の選定・評価に関する研究を行って,中薬の有用性を確認したうえ,さらに中薬・中成薬の備蓄方法についても検討して,このほどそのめどが立ち,7000万元を投下して200万人分を確保することになった。(2009年9月記 中国中医薬報[2009.09.17]より 藤田 康介)
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