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アメリカ市場を目指す中国の「扶正化瘀片」
8月17日に上海で行われた上海市衛生局主催の「肝線維化と肝硬変の治療と予防」会議で、上海で開発された国家プロジェクトの中医薬新薬「扶正化瘀片」がFDA(アメリカ食品医薬品局)の第1相臨床試験を免除され、第2相臨床試験に直接入ったことが明らかにされた。「扶正化瘀片」がアメリカ市場に参入するのも時間の問題になったとして期待が高まっている。
中国側の研究グループでは、2006年にアメリカ特許商標局へ中薬「扶正化瘀片」の有効成分と生産方法に関する特許を申請していた。今回のFDA認可申請に伴い、第2相臨床試験を今後はカリフォルニア大学・シカゴ大学・スタンフォード大学・テキサス大学の各肝臓病研究センターで研究が行われることになる。
中国ではこれまで幾度となくFDAに新薬の認可申請をしてきたが、臨床試験の研究設計の厳密性や再現性に問題があり、第2相臨床試験にまで進むことがなかった。そこで、「扶正化瘀片」については、その効果を証明するため病巣組織の肝生検データを活用し、顕微鏡下での病理検査でその効能や毒性を確認したいとしている。(2009年8月 藤田 康介 記)
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