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安徽省中医院の気虚病研究室が、国家重点研究室に
先日、中国国家中医薬管理局は安徽省中医院気虚病研究室を内科気虚病証国家重点研究室に認定した。
安徽省中医院気虚研究室には経験豊富な専門家が揃っており、李沢庚主任医師の指導のもと、長年にわたり内科気虚病証の臨床・研究が行われている。長年の研究によって、呼吸器系・消化器系・泌尿器系・免疫系・代謝系疾病の発生・進展において、肺気虚証・脾気虚証・腎気虚証を主とした証候がみられることに着目、これらの疾病に対し益気法による治療が最も効果的であることを明らかにした。研究チームは、まず肺気虚・脾気虚・腎気虚の段階を分類し、総体レベル・器官レベル・細胞レベル・分子レベル・遺伝子レベルなど多層的・多方向的に気虚証候学の本質を探り、基礎研究の結果と臨床研究の結果を照らし合わせ、関連する病証の診療ガイドラインを作成した。また治療においては、益気法を主とする各病証にあった院内製剤を開発した。例えば慢性閉塞性肺疾患の研究では、肺気虚証がこの疾患の本質的な病機であるとして、益気補肺法を治療法と定め、耆益肺丸・参七虫草カプセル・陽和平喘エキス剤といった院内製剤を開発した。
本研究室は、充実した研究環境のなか、経験豊富な研究チームが団結して肺気虚証・脾気虚証・腎気虚証の病機や中医薬治療を重点的に研究し、また国・省のレベルの研究で多くの賞賛を得ている。(中国中医薬報[2008.8.29]より 潮崎弘一)
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