中医学の東洋学術出版社：中国最新情報

　現在オリンピック成功に沸く北京では、健康への機運が一段と高まっている。そんななか北京市は今後10年以内に「健康に配慮した環境改善」「市民への啓蒙」「福祉サービスの充実」などを含む10年計画を掲げた。
　北京市衛生局は8月21日、「北京健康市民・健康都市促進10年計画」を発表した。当計画は3つの段階からなり、その内容は以下の通りである。

　1、2010年までに健康福祉ネットワークの開設および試験運用の開始する。
　2、その後4年で試験運用を拡大し、健康指針を体系化する。
　3、2015～2017年には本格的に運用を開始し、効率と品質を向上させ、長期的な体制の確立をはかる。

　北京市衛生局・長趙恵副局長は「今回の健康促進計画は北京全市民に健康知識を普及させ、健康保障を提供し、市民の健康づくりを啓蒙していくものである。北京の健康福祉事業が先日行われたオリンピックの精神と同じように『より速く、より高く、より強く』発展していくことを願う」と述べた。（中国中医薬報[2008.8.29]より　潮崎弘一）