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上海中医薬大学で開発が進む「中医四診分析システム」
センサーを使って脈診をデータ化し、グラフにして視覚的に分析したり、舌診をデジタルカメラでパソコンに取り込んで画像解析するシステムは、すでに中国で登場しているが、今度はこれらデータを総合的に分析する「中医四診分析システム」が、上海中医薬大学で研究開発が行われている。
早ければ、2009年初めにも機器が公開され、中医学の四診が、心電図や血圧測定のように広く普及する可能性も出てきた。
上海中医薬大学では、この分析システム開発のため、プロジェクトチームを結成、さらに上海道生医療科技有限公司ともに共同研究を進めてきた。システムには、問診・脈診・面診・舌診の4つのカテゴリーからなる分析プログラムが設置されている。患者は両方の手を脈感知センサーに載せ、デジタルカメラにむかって写真を撮り、問診に答える。その後、プログラムにより中医弁証分析が行われ、報告書が自動的に作成されるというもの。
将来、医師はこの報告を参考に治療に役立てることができるようになるといい、現代西洋医学の検査同様に臨床で活用される可能性もあるとしている
。(2008年10月記 医学博士・医師(中医学)藤田 康介)
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