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中医学による疾患治療標準化案の骨子
第十一5カ年計画の中で、中国政府から指定されている23の重点科が協力して、109種類の重点疾患に関して、中医学の治療方針の標準化が進められている。目標では、2010年までに比較的常用されている治療方法に関しては普及を進める方針だが、すでにその検討作業が行われている。
特に、中医学治療の標準化が行われる疾患としては、循環器系疾患・脳疾患・肝臓疾患・腎疾患・血液系疾患・消化器(脾胃関連)・呼吸器系疾患・糖尿病・リュウマチ・リハビリ・老人病など23の学科が挙げられている。主な内容は、診療科の設定や病気の種類、病院の医療設備、中医学・西洋医学で使う薬の種類・診断方法・医療技術など広範囲に及ぶ。
このほか、中国国家中医薬管理局では、615学科の第十一5カ年計画設立プロジェクトを進め、これらを上記23の学科に分類し、重点的に特定疾患の中医学治療を行うほか、人材育成と研究活動を進める。
中国政府は、中国全国の中医病院を対象に、中医学で特色のあり、治療効果が高い学科に関して、50カ所の市クラスの総合病院、400カ所の県クラス(注:中国の行政区分では、市より県のほうが下)の総合病院を重点的に整備していく方針を打ち出している。(2008年8月記・中国中医薬報より抜粋 医学博士・医師(中医学)藤田 康介)
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