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上海市で医師の病院の掛け持ちが可能に
中国では、基本的に医師が衛生局に登録している病院以外の病院で、医療行為をすることは禁止されている。そのため、1人の医師が診察できる病院は1カ所に制限される。しかし、実際には大病院から専門医師の診察依頼は多く、上海市衛生局では部分的に医師の病院かけもちを認める方針を打ち出した。
新しい規定では、医師が病院の掛け持ちをする場合、まず登録している病院の同意を取得して、さらに掛け持ちする病院の診療科などが資格に符合し、副主任医師以上の医師資格を取得していることが前提となる。また、掛け持ちする病院とも医療事故発生時の処理や診察時間などに関して明確な契約を結ばなくてはならない。
掛け持ちする医療機関での診察時間は、公立病院に所属している医師の場合は、1週間1日以内と決められた。ただし、登録している病院での医療行為をメインに行うことが前提となっている。一方で、退職した公立病院の医師や私立病院の医師に関しては、主治医の資格を取得していれば、最高2カ所の医療機関で診察が行える。(2008年2月記 山之内 淳)
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