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江蘇省の鳥インフルエンザ感染、感染源はまだ分からず

 12月10日に行われた中国衛生部の記者会見で、南京市で最近発生した2例の鳥インフルエンザ患者について、現在までの調査状況を発表した。このうち、1例目の患者は死亡しているが、2例目の父親に関しては様態が安定しており、回復に向かっているとのことだ。
 これまでの疫学的調査では、第2例目と第1例目の患者は、2人が密接に接触した感染か、同時に感染したか、それぞれ独立して感染したか3つの可能性が考えられるとし、現在まだ結論が出ていないことを明らかにした。一方で、これまでのDNA分析から、ウイルスは基本的に変異を起こしておらず、人から人へ感染する生物学的基礎はないとしている。
 これまで、亡くなった1例目の患者に接触した69人のうち、すでに鳥インフルエンザに感染した父親以外には、とくに異常な症状は見られておらず、55人に関しては医学的観察を解除した。一方で、父親と接触した20人に関しては、このうち6人が父親と子供両方に接触しており、現在も医学的観察が継続されている。ただ、いずれも異常がないとしている。
 江蘇省および南京市の獣医部門は、市場や家禽類を扱う卸売り市場の調査を強化しているが、これまでのところ異常はみられないとしている。さらに、家禽類の原産地を明らかにして、サンプルからウイルスの検査を行っているがいずれも陰性だったとしている。これまでの調査で、今回感染した2例の患者は、いずれも家禽類から感染した可能性はほぼないとコメントを出している。
 一方、南京ではこの2人がどこで感染したかについてウワサが広まっていて、その中で例えば南京市内の父子廟で食べた叫化鶏が原因であるとも言われているが、これも確定したわけでもなく、総じて鶏を食べて感染した可能性は低いとしている。(2007年12月記 新聞晨報などが報道 岸田賢治)

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