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不妊治療に朗報か、高齢ラットで繁殖に成功
復旦大学の老中医兪瑾教授らのグループが行った「腎主生殖女性生命網絡調控」の研究で、中国科学医院上海中薬現代化研究中心と中国科学院動物研究所生殖生物学国家重点実験室が行った実験結果から、不妊治療での中医学の効用が動物実験から新たに証明されたとしている。
この実験では、すでに老衰して生殖機能が衰えているラットに対して、中医薬「兪氏卵泡方」の処方を強制経口で与えたところ、卵巣内の卵胞・黄体が増加し、さらに卵巣内のERα、ERβのレベルが上昇した。その結果、卵巣内の細胞が増殖し、卵胞の発育や排卵が見られ、実験ではホルモン療法より優位だったとしている。このラットは繁殖に成功し、子供が生まれている。
兪瑾教授の「兪氏卵泡方」は、これまでの臨床実践で、卵巣効能低下の患者37例を治療し、2年以内の妊娠率も43.2%に達したという。このうち、2例は早発性卵巣機能不全、3例は試験管ベビー失敗の患者で、いずれも治療後に妊娠に成功している。今回の成果は、第7回中国中西医結合産婦人科学術会議で報告された。(2007年11月記 『新聞晨報』より抜粋 岸田賢治)
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