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「神針の楊」と称された楊介賓先生が逝去
『中医臨床』通巻110号の[温故知新]「楊介賓の刺針手法」で紹介した楊介賓先生が,2007年10月1日,成都中医薬大学付属医院で心臓病の発作のため逝去されました。78歳でした。
『楊介賓臨床経験輯要』(楊介賓著・中国中医薬科学技術出版社・2001)の著者略歴によると,楊介賓先生は,1929年,中医名門の家庭に生まれ,幼少より父でありまた師父でもあった楊書全に学び,新中国建国後は,成都中医学院において蒲湘澄・呉櫂仙・李斯熾・鄧紹光ら名医の下で学び,後に提唱する経絡病機学説の基礎をかためました。
楊介賓先生の臨床治療の特色は,理・法・方・穴・術の5つを一体とした弁証論治に重点を置いているところにあります。さらに内科・婦人科・小児科においては,中薬療法を加えたこと,鍼灸においては抜罐を併用した刺血療法に秀でていたことも特徴です。経絡病機論をもとにした疑難雑病,脾胃・心神・肝胆の治療,さらに調理気血論をもとにした各種痛証に対する治療において特に優れた治療効果を上げました。
また,『針灸学』『経絡学』などを執筆し,『針灸臨証経験輯要』『灸法臨証経験挙要』など100篇余りの学術論文を国内外で発表しています。(2007年10月,角南芳則)
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