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ちょっと気になる針灸の実験

 中国の「中国国際広播電台」が、ちょっと気になる実験を報道している。それは、ドイツで行われた針による実験で、中医学の針は病気を治療するが、針治療をまねた治療でも同様に患者の苦痛を取り除くことができるというのだ。
 どこの研究機関で行われた実験かは書かれていないが、この実験の方法は、1100人の腰痛患者に対して、無作為に中医学理論に基づいた針治療と、それとは全く関係ない針治療、さらに西洋医学による治療と3つグループに分けた。中医理論を用いないグループは、針の位置や深さは適当で、さらに手法なども使わないといしている。
 その結果、47%の患者が中医理論を用いて行った針治療で効果があったと答え、一方、適当に針をさして治療した患者も44%が治療効果があったと答えている。ところが、西洋医学で治療した場合、27%が治療効果があったと答えており、針治療を行うことにより有意義的な違いがあったようだ。
 この実験で、針治療を行うことで治療効果はあるが、針治療を模倣した治療法でも一定の効果があるとしている。ちょっと気になる記事として当サイトでも取りあげておいた。(2007年9月記 岸田賢治)

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