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山東中医薬大学が7年制の伝統中医学コースを開設
山東中医薬大学が伝統的な中医学の医師を養成するための7年制の伝統中医学コースを開設した。これまで行われていた英語やコンピューター、西洋医学の授業時間数を削減し、代わりに中医学の伝統的な科目を増やしているのが特徴だ。最近若い医師達の中医学の学力不足が指摘されており、この新しい取り組みがどのような成果をもたらすか期待されている。
山東中医薬大学は1980年代に中医学の少年クラスを設置した実績のあるユニークな大学であり、これらの経験をふまえて、さらに伝統的な継承方式を活用して7年制という新しい中医師養成コースを設けた。まずは中医学に対して情熱を燃やしている20人の学生を対象に、コースが開始される。
このコースでは、中医学と西洋医学の授業時間の比率が従来の5.5:4.5から4:1に変更され、『黄帝内経』などの四大経典および『本草経』・『難経』の学習時間を増やし、『中医文献選読』の科目を新たに設けた。そのほか、医案や医話などを読む時間や、中国古代思想を学ぶ時間を増やし、古代医学史・古代思想史・古代哲学史・四書五経・諸子百家などの科目も加えている。
また、臨床実習を重んじ、2学年時から週に2回、半日間の実習時間が設けられ、卒業時の臨床実習も通常は1年のところを1年半かけて行われる。(2007年9月記 中国中医薬報 山之内 淳)
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