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中国の刻み生薬、袋単位で調合へ
中国国家中医薬管理局では、中国の一部の中医医院で、刻み生薬を小袋に詰めて調合することを試験的に行っている。これは、今まで薬剤師が感覚的にふるい分けていた生薬の1日の分量を、より細かくするための工夫。
たとえば、丹参30グラム×14日分だったら、今までは先に420グラムを計りだし、14日分へは目視で配分していた。ただ、このやり方だとどうしても1日あたりの分量が正確ではなく、患者サイドから生薬配分の不均一が指摘されていた。そこで、はじめから6グラム単位など一定の分量の生薬を小袋に詰めておき、それを配分する方法を採用しようというわけだ。
また、小袋に生薬を詰め込むことで、調剤室・倉庫・生薬棚などの規格化が実現し、生薬同士の接触や汚染も防ぐことができるとしている。病院によっては、小袋単位で生薬をバーコード管理が実現しているという。また、患者も煎じる際に、各生薬の状態をチェックできるというメリットがある。
中国国家中医薬管理局では、今後この方法を広めていき、生薬の品質管理に役立てたいとしている。(2007年9月記 山之内 淳)
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