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中医学の「証」の概念を明確化、中国の学会で定義づけ始まる

 2007年8月7日~11日にかけて、福建省中医学院がとりまとめ役となって、中華中医薬学会中医診断学分会の2007年度年会が開催された。今回の会議には、中国各地の25中医薬大学の中医診断学の専門家121人があつまり、『中医「証」など関連用語の概念の約束規定』及び『日常よく見かける証の診断標準研究の決定』など中医診断学に関する問題点の討論が行われた。
 現在、中国の中医界でも「証」、「病」、「症」、「証候」などの用語の使い方に混同が見られており、それぞれの見解に分かれている。そこで、「病」、「証」、「証候」、「証素」、「証名」、「証型」、「症」、「征」、「弁証」などの用語に対して、明確かつ厳格な約束規定を定め、英語訳を付けることで、研究に役立てたいとしている。
 現在、標準化の研究が進むに従って、中医学の研究分野では、一定の弁証基準が設定されている。しかし、現行の方法では、証の全貌と複雑な証を合理的に処理することが難しいとされていた。そこで、中医診断学分会と中国政府中央の関係部門とが研究をかさねて、新しい証の標準化基準を定め、中医学研究の国際化における競争力を高めたいというねらいもある。
 今回の会議では、中医学診断学の専門家が行っている四診客観化研究や、特色ある診断方法、民間の診断方法、証候研究のデーターベース成果、さらに教材や教育に関しても討論された。(2007年8月 山之内 淳

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