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中医学による糖尿病治療ガイドラインが発表される
7月28日に北京の人民大会堂で、『糖尿病中医防治指南』が、中国衛生部、中華中医薬学会、国家中医薬管理局、国家標準化管理委員会などの関係者が出席して発表された。
このガイドライン作りは、中国国家中医薬管理局政策法規と監督司部門が立ち上げたプロジェクトで、中華中医薬学会が行ってきた中医学標準化プロジェクトの一つでもある。中国で初めての中医学による糖尿病治療ガイドラインとして、注目されている。
この中には、糖尿病初期から、糖尿病、糖尿病腎症、糖尿病網膜、糖尿病性神経障害、糖尿病性勃起障害、糖尿病により併発する循環器疾患、脳血管疾患、糖尿病性壊疽、糖尿病併発高血圧、糖尿病による脂質代謝異常、メタボリックシンドローム、糖尿病皮膚病など15項目にわたって、中医学による治療法を分析し、概説・病因病機・診断と鑑別診断・中医治療から構成されている。また、この病名・証候・治法に関しては、中国国家標準及び行業標準の観点から編集されている。
このガイドラインに掲載されている治療法の多くは、中医学理論継承と学術経験に基づくもので、中医学臨床の基礎に現代科学技術の成果も取り入れている点が特徴だ。実用性が高いガイドラインに仕上がっている。
なお、このガイドラインの草案については、東洋学術出版社『中医臨床』2006年3月号に和訳が掲載さている。(2007年8月 山之内 淳)
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