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2009年『神舟7号』プロジェクトにも中医薬を活用
シンガポールの『新明日報』の報道によれば、2007年8月3日に中国の宇宙開発の専門家が、宇宙飛行士の宇宙空間での体の働きを維持し、宇宙遊泳を成功させるために、『神舟7号』プロジェクトにも中医薬を使う方針を明らかにした。
宇宙飛行士が使う中医薬は、主に補剤が中心になるとみられているが、これにより無重力空間によって発生する人体の影響や、免疫力向上に使われている。 2005年の『神舟6号』プロジェクトでは、発射3ヶ月前から宇宙飛行士に中医薬を服用させていた。処方箋は明らかにされていないが、主に骨粗鬆症や不眠症などにも効き目があるとされ、2007年末にも臨床試験を完成させるそうだ。将来的には、一般市民にも使われるようになるとのことだ。
中国航天員科研訓練センターの李勇枝医師によれば、中医学を使った研究は1997年より行われていて、無重力状態における循環器系統への影響なども研究されている。2005年の『神舟6号』プロジェクトの際は、「薬茶」として宇宙飛行士飲用され、宇宙での睡眠状態や精神状態が改善したという報告もある。
2009年の『神舟7号』プロジェクトでは、主に宇宙における循環器系統の影響を緩和させるための中医薬が使用される見込み。特に今回は前回までと違って宇宙遊泳が計画されているため、新たな中医学の応用方法が検討されている。(2007年8月 中国中医薬報 山之内 淳)
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