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上海市、地域医療充実に臨床医学の短大をスタート
衛生部門の調査によると、上海市の郊外エリアで農村など地域医療に活躍している「郷村医師」3700人を調査したところ、46歳~55歳の割合が54.7%で、高齢化が進んでいることが分かった。
さらに、医学部の大学を卒業した人は皆無で、短大卒が0.7%、専門学校卒が18.2%、医学関係の学校を卒業していない医師が全体の81.2%を占めており、学歴の向上が望まれている。特に、上海近郊では都市化が進んでおり、現状では患者のニーズに十分に答えられない。
そこで、上海市では上海市医薬高等専科学校(短期大学)に、臨床医学コースを設置して、地域医療に携わる専門の医療関係者の育成に力を入れる。育成された医師は、農村医療と地域医療のホームドクター専門となる。
また、上海市の農村エリアや郊外で就職を希望する上海以外のエリア出身者の学生に関しても、上海での就職するための条件を緩和し、さらに農村医療を行うための訓練を受けさせて、地域医療の充実を図るとしている。(2007年8月記 山之内 淳)
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