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米国で伝統医学を独立した体系として見る動き
中国の『人民日報』などの報道によれば、中国科学院からの情報として、米国食品薬品管理局(FDA)が、『補完代替医療(CAM)産品およびFDA管理指南』の報告書の中で、中医学を含む伝統医学を、CAMの範疇から分離し、西洋医学を中心とした現代医学同様に、独立した科学体系をもつ理論・実践医学として認める方針を打ち出したという。
FDAは、さらに伝統医学には独自の文化的バックグラウンドがあり、人間そのものの治癒能力を重視したり、独特な治療方法を確立するなど実践的な体系を持っているとして評価している。
中国医科学院の陳可冀院士によると、米国FDAは2004年に『植物薬品指南』を出しているが,今回の措置は,その後の米国国内でのCAMの普及状況を踏まえた新しい変化であり,注目すべき動きだとしている。特に、FDAが伝統医学に対して認識を深めたのだとすれば,中医新薬の開発などにおいてもよい影響が出てくるのではないかと期待している。
(2007年8月記 岸田 賢治)
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