中医学の東洋学術出版社：中国最新情報

　上海市の衛生局では上海で年々増加している外国人医師に対して、無資格での医療行為が無いか、検査を強めている。最近では、浦東新区の上海瑞浦門診部でフランス人系の医師が、2007年5月から医師資格証明を持たずに医療行為をしたことが発覚し、医療活動停止処分を受けている。
　上海市衛生局によれば、現在上海に長期滞在している外国人は6万人に達しており、外国人の医師が上海で医療行為を行うケースが増えている。外国人の場合は、上海市衛生局が発行する『外国医師短期行医許可証』を取得してからでなければ、医療行為は行えない。2005年には年間232人しかいなかった資格取得者は、2007年上半期にはすでにのべ165人に達している。今後も、上海の医療市場を狙った外国人医師の増加が見込まれている。
　そのため、衛生局は市内90カ所の外国人が医療行為を行っている医療機関の検査を強化する姿勢を打ち出した。この中で、資格を取得していない外国人医師や、資格範囲外の医療行為を行っているもの、さらに中国の法律にあわないカルテの書き方なども検査対象となっている。