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慢性腎不全治療に成果を上げている広州の中医学総合治療
広東省中医院の腎臓内科は、中国全国の重点中医科に指定されていて、慢性腎不全治療に一定の成果を上げている。
腎臓内科外来を訪れる患者の数は年間のべ6万人に達し、広東省だけでな、香港・澳門、さらに東南アジア・ヨーロッパからの患者も受け入れている。
広東省中医院腎病センターの楊霓芝主任が中心となって行っている慢性腎不全の中医学総合療法は、中医学の特色を活用して、これまでに中国国内で中華中医薬学会科学技術奨3等や、広州市政府科技進歩奨2等などを授賞し、臨床で広く実践されている。
楊霓芝主任らの研究グループは、中医学の慢性腎不全の病機を「気虚血瘀濁毒」ととらえ、治療においては、「益気活血蠲毒」を治療原則としている。さらに、弁証と弁病を組み合わせ、中薬では複方通脈口服液など病院で開発された処方をもとに、糸球体の硬化を防ぐのに一定の役割を果たしているという。さらに、中医学の弁証に基づいた灌腸療法も行われている。透析患者に対しても生薬を使い、栄養状態や免疫機能の改善、合併症の予防などに力を発揮している。(2007年6月 中国中医薬報より 山之内 淳)
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