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中国での中医薬による副作用、全体の14~15%

 中国薬監局によれば、2006年度中国で報告された医薬品(新薬・生薬・中成薬)の副作用報告36.9万件のうち、中医薬に関する副作用報告は全体の14~15%を占めることが明らかにされた。
 中医薬に関する副作用のうち、近年クローズアップされているのが竜胆瀉肝丸による腎不全、穿琥寧注射剤による幼児の血小板値の低下、蓮必治注射剤による急性腎不全など重篤な場合もある。これら、発見された副作用については、逐一注意書きの訂正が行われている。ただ、中薬注射剤による副作用は、最近時々目にするのが現状だ。 

 中国の薬典には、109種類の中薬注射財が登録されているが、安全性や使用方法に医療関係者が十分に注意しなければ、これからも副作用問題が起こる可能性は十分にある。また、患者側も長期にわたって服用できない生薬についても知識を持っておく必要がある。たとえば、大黄などもそうだ。現在、臨床で広く使われているが、古代中医学では大黄は重症患者で、緊急的な場合に使われることが多く、今のようにダイエット向けの健康食品の中に混ぜられるようなことはまずなかった。 

 

 中国薬監局では、今後生薬の加工法や、毒があるとされている生薬の解毒方法などを詳しく解析し、安全に生薬が使えるようにしたいとしている。 

(2007年3月26日 山之内 淳)

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