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広東省でSARSの再発の可能性もあり、ハクビシンの取り締りに奨金
広東省衛生廳では、春節でにぎわう広東省の飲食店でSARSの感染源のひとつと考えられているハクビシンが食材として使われていないか集中的に調査をしている。これまでに、生きたハクビシン1匹と冷凍肉22キロ、さらに違法にメニューの中にハクビシンを提供していたレストラン18軒を摘発した。
この中で、広東省は2003年に中国で流行したSARSの発生源として、今年の冬もSARSが発生する可能性があり、広東省全体でハクビシンの取締りを強化するとしている。SARSの発生原因はまだはっきりしていないものの、ハクビシンが関連していることは確かであり、ハクビシンの体内でウイルスが増殖して、人間に感染したという見方が有力だ。
仮にハクビシンがSARSに感染していても、必ずしも異常が見られるわけでなく、人間がそういったハクビシンに接触した場合、1週間以内に発熱や咳などの風邪に似た症状が出なかったか注意する必要がある。もし、症状があれば、ハクビシンに接触したことを医師に告げて、すぐに病院で治療しなくてはならない。
2004年1月から広東省ではハクビシンの養殖、販売などを厳しく禁止し、広東省の市場からはハクビシンは姿を消している。しかし、相変わらず散発的にハクビシンが見つかっており、2月11日~2月16日にかけて行われた一斉摘発でも、違反した飲食店に対して衛生許可証の取消も含めた厳しい処罰を行った。
広東省衛生廳では、市民に対してハクビシンを市場やレストランで見かけたら、広東省衛生監督所(020-84469333)に連絡するように呼びかけている。通報者への奨金もこれまでに500元から1000元に値上げされた。
出典:羊城晩報 2007年2月13日
担当:岸田 賢治
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