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中医学の市民向け診断システム、3月にも上海で試験運用
中国国家中医薬管理局と上海張江ハイテクパークの緑谷集団が、中医基礎理論と診断方法の標準化デジタルプロジェクトを行ってるが、この中で、2007年3月にも、開発された中医学診断ネットワークシステムがインターネットを使って試験運用される。これにより、市民が家庭にいながら、中医学の診断に必要なデーターベースを活用して、診察を受けられる。
これまでの研究で、中医学の脈診も、脈の変化をデーターベース化して、センサーを使って脈の形態を記録する技術は開発されているほか、人体の経穴に対しては、センサーを取り付けてその電気的な抵抗値を測定し、人体の変化を数値化する試みも行われ、疾患の早期発見に役立つものと期待されている。また、舌診に関しては、患者のデーターを写真にとって、インターネットで送って診断するシステムもすでに開発されている。
国家中医薬管理局の莫用元主任によれば、これまで中国全国で活躍しているベテラン中医師の診療データをデーターベース化して、各疾病別の中医学診断データーベースの作成を進めてきた。さらに、市民もこのシステムと各種センサーを活用して、自宅にいながら大まかな診断と関係する疾病を事前に把握できるようにし、より正確な弁証論治に近づけたいとしている。
中医学の診断は、医師個人の経験に頼るものが多かったが、このようなシステムとインターネットを利用することで、「標準化」を進めていく狙いがある。
出典:東方早報など 2007年2月
担当:山之内 淳
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