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針刀医学の創始者、朱漢章教授が亡くなる 

 中国針刀医学の創始者、朱漢章教授が10月14日に心臓病でなくなった。朱教授は1949年8月に江蘇省淮陰市にうまれ、1976年に針刀療法を発明、これまでにのべ1億人の患者を治療してきた。世界中医薬聨合会針刀専業委員会、中華中医薬学会針刀分会もある。

 針刀医学は、中医学と西洋医学を融合させた治療法で、2003年9月に中国国家中医薬管理局が、正式に新しい分野の医学として認定した。2005年に「針刀鬆懈療法」が中国国家重点基礎研究「973計画」に採用された。さらに、全国中医薬系大学教材用に「針刀医学」が執筆され、近日発売される矢先だった。

 針刀医学は、中医学の針灸と西洋医学の手術を組み合わせた治療法で、「小針刀」と呼ばれる道具を使う。1992年タイで腰椎骨転移を起こした軍の司令官を、治療した。もともと強烈な痛みで座ることができなかったののが、治療後20日ほどで治癒した。

 その後の研究で、針刀医学は運動系の疾患以外にも、さまざまな難病とされる慢性疾患の治療に効果があることも分かってきた。伝統医学と西洋医学を組み合わせた新しい中医学の現代化として注目を浴びつつあった。現在、針刀医学を行う医師は5000人ほどいると言われている。 

出典:羊城晩報 2006年10月 
担当:山之内 淳



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