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上海市、抗生物質濫用に対して指針を発表
上海市では年間12000件あまりの薬による副作用が報告されているが、このうちやく半分が抗生物質の濫用による副作用とみられている。抗生物質の濫用に伴う副作用の多くは、薬に対するアレルギー、消化器系統の失調で、皮膚が腫れてきたり、嘔吐、下痢、便秘などがみられ、重篤なものに関しては、心悸や呼吸停止なども見られる。
こういった抗生物質による副作用を未然に防ぐために、上海市衛生局では『抗生薬物臨床応用指導原則実施細則』を定め、2007年3月1日より施行する。
この細則の中には、医師は抗生物質を処方する際に、患者の症状・血液・尿検査などの結果に基づき、細菌感染であることが判明したときのみ使用するという指針が示され、普通の風邪、麻疹、ウイルス性肝炎、水疱瘡、ポリオなどの疾患では抗生物質を使わないようにと明記された。
最近、上海などの中国の病院では、抗生物質の濫用の結果、抗生物質が効かなくなる症例が発生しており、医療機関での対策が求められていた。
出典:新民晩報 2007年1月6日
担当:岸田 賢治
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